こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
今日は統計学と心理学の話題です。
ゲシュタルトというのですが、
私たちの脳は、法則を見つけるのが大好きです。
例えば、ギャンブルで
数字の大小を当てるゲームがあったとします。
そして、大小ともに、出る確率が1/2で、
△が大、▼が小を表しているとします。
過去10回に出た履歴が、
次のようだったと仮定します。
↓
△△▼△▼△△▼△△▼▼▼▼
このとき、次に出るのは
△(大)でしょうか?
それとも、
▼(小)でしょうか?
……少し意地悪な問題でしたね。
答えは、出る確率は1/2です。
どちらが多いということはありません。
統計学でよく言われるとおり、
次に出る大小は、
過去の大小の履歴を引きずらないのです。
仮に、
▼が3回連続で出たとしても、
▼が5回連続で出たとしても、
次に出る確率は、△も、▼も、1/2なのです。
ちなみに、先ほどの履歴を
もう一度よく見て下さい。
↓
△△▼△▼△△▼△△▼▼▼▼
数えてみると、
△(大)も7回、
▼(小)も7回、
同じ回数ずつ出ていますよね。
しかし、私たちの脳は、
▼が4連続で続いているところに
フォーカスしてしまいます。
すると、カジノだと、
「次も▼だ!」と考えたり、あるいは、
「次こそ△だ!」と考えて、熱くなってしまいます。
カジノのルーレットやダイサイなどにおいて、
過去の履歴に周期があるように見えても、
それは、人間の脳が錯覚を見せているだけです。
実際には何の周期もありません。
そして。
同じことが地震予知にも言えます。
地震が起きる周期には法則があると言うのは
ただのインチキです。
・最近は、地震がよく起こる、とか
・最近は、地震がほとんど起こらない、と、
人間の脳は勝手に法則を見つけますが、
実際には地震の予知なんてできないのです。
地震が実際に起こるまで、
どこで起こるかは分からないのです。