こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
先月のことです。
私が五反田の幹線道路沿いを歩いていると、
道路の真ん中で怪しく動く影がありました。
カラスです。
よく見ると、その太いクチバシから
どす黒くて赤い液体がダラダラと垂れています。
私はそれを見て、ただならぬ雰囲気を感じ、
カラスを凝視することにしました。
すると、ようやく全体像がつかめました。
カラスは、車に引かれた猫の死肉を喰っていたのです。
ペシャンコにつぶれている猫の頭には目もくれず、
猫の内臓のあたりの肉を、マヨネーズと同じように
チューチューと吸っているのです。
カラスは、道路の真ん中に現れた、
美味しいごちそうを十分に堪能すると、
バサッバサッと羽ばたいて、どこかに消えていきました。
さて……、ここまで書いてきたのは実話ですが、
あなたはどう思いましたか?
ここから私たちが学びたいのは、
残酷なシーンというのは、目をそらしたくても、
思わず見てしまう、ということです。
これは、コピーライティングでも同じです。
真面目な文章に、スパイスとして
とてつもなく恐ろしい表現を入れる。
すると、その表現の前後だけは、強烈に読まれるのです。
こういったテクニックは使いすぎたら
反応が薄れてしまいますので、
ほんの少しだけ使うのがポイントです。
般若心経では、この世界は
不垢不浄(ふくふじょう)と言われていて、
ようは綺麗なものだとされています。
しかし、実際には、世の中の多くの人は
垢(あか:汚いもの)があると思っているので、
それを使って、人の心を動かす、というわけですね。