こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
最近は、私の人生で初めてと言ってもいいくらい、
非常にゆっくりとしたペースで生きているのですが、
「セミリタイアがずっと続かない理由」について
少し考察してみました。
あなたは、セミリタイアしているはずのお金持ちが
なぜか仕事を一生懸命やっているところを
見たことがないですか?
私はたくさんありますよ。
投資家にせよ、ビジネスマンにせよ、
いわゆる成功者が、十分なお金があっても
なぜか働き続けているんです。
先日読んだ、
『自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れをとる技術』
という本には、こう書かれていました。
↓
「我々の研究では、1カ月休むと、ほとんどの人が
疲労感を解消できる。
逆に1カ月以上の休暇になると、
むしろ仕事をしていないことで、そわそわしたり、
不安になったりすることが明らかになっている」
そわそわしたり、不安になったりするか……
うーん、なるほど。
こんなとき、私はこう考えるわけです。
「何がその不安を作り出しているのか?」
「何故、不安になるのか?」
ちなみに、心理学的に言うと、
不安と恐怖は別のものです。
恐怖とは、対象が分かっているビクビク、
不安とは、対象が分かっていない、漠然としたビクビク。
対象が分かっているか、いないかの違いがあります。
色々と考えて、セミリタイアがずっと続かない理由は、
仕事というものが、色々な欲求と
かなり密接に結びついているから
ではないかと考えました。
マズローの欲求5段階説にそって言えば、
・給料があれば、生理的欲求と
安全の欲求が満たせますし、
・会社に所属すれば、所属と愛の欲求も満たせます。
・また、仕事を通して、承認の欲求や自己実現の欲求も
満たすことができます。
つまり、仕事を辞めてしまうと
これらの欲求を全て同時に失ってしまい、
不安になるのです。
セミリタイアをする際には、
仕事を通して得ていた「全ての欲求」を
かなり高いレベルで代わりに満たしてくれるものを
見つけておかないと不安になってしまう、
ということになります。
そうしないと、今まで仕事で満たせていた欲求が
セミリタイアすると満たせなくなるので、
そわそわする、と。
言い換えると、仕事以外で、
1.生理的欲求、
2.安全の欲求、
3.所属と愛の欲求、
4.承認の欲求、
5.自己実現の欲求を
それぞれ満たす方法を用意してから
辞める必要があります。
この仮説が本当かどうかは分かりませんが、
自分自身の感覚からしても、かなりシックリ来ます。
私の場合、十分な収入があっても、
仕事をしていないと、何となく不安になりましたから。
仕事というのは、多くの人(特に男性)にとって
人生で最も長い時間をかけるものですが、
なぜ、多くの人が仕事に長い時間をかけるのかと言えば
仕事が多くの欲求を満たしてくれるからなんですね。