こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
今日は、ちょっとマニアックなネタです。
世の中には、
・ひらめき(インスピレーション:Inspiration)と、
・直感(インテューション:Intuition)
という、似て非なる2つのものがあります。
両者の学問的な違いを説明しますと、
「両者の違いは、本人にその理由が分かるかどうか?」
なのです。
そして、
・ひらめき(インスピレーション:Inspiration)は、
理由が説明でき、
・直感(インテューション:Intuition)は、
理由が説明できない
のです。
例えば、クイズです。
===================
0、2、4、◎、8と並んでいた時、
◎に入るのは何でしょうか?
===================
答えは6ですよね。
それは、なぜでしょうか?
理由は簡単です。
2ずつ増加していいるので、4の次は6だからです。
(あるいは、8の前は6だからです。)
つまり、これは理由が説明できているので、
ひらめき(インスピレーション)だ、
ということになります。
一方で、世の中には、
直感(インテューション)もあります。
例えば、「このプロジェクト、なぜか分からないけれど
失敗しそうな気がする……」という虫の知らせ。
これは、
ひらめき(インスピレーション)ではなく
直感(インテューション)です。
そして重要なこと。
それは、直感は意外と正しいということです。
その理由が説明できないにも関わらず、です。
将棋の羽生善治名人は、こう言っています。
「1000局以上の公式戦で
直感的に閃いた一手の7割は正しい選択だった」
(著者の書籍『決断力』から引用)
今日のまとめ。
何か思いついたら、
「その理由はなんだろう?」
と考えてみて下さい。
そして、答えが思いつかなかったら、
意外と信用しても大丈夫です。
そして、答えが思いついたら、
意外と信用してはいけません。
感覚と逆なのです。
参考文献:
単純な脳、複雑な「私」
池谷裕二 (著)