こんにちは。
相馬一進（そうまかずゆき）です。
あなたは、社会学の用語で、
マタイ効果という言葉をご存知でしょうか？
良い条件が与えられた人は、良い結果を出すので、
さらに良い条件を与えられ、
悪い条件が与えられた人は、悪い結果を出すので、
さらに悪い結果を与えられる、
という効果のことです。
元々は、新約聖書のマタイ伝の
「富める者はますます富み、貧者はますます貧しくなる」
という部分が、名前の由来になっています。
このマタイ効果で、もっとも有名なのは
活躍するスポーツ選手の誕生月の話です。
日本において、プロ野球選手やプロサッカー選手は、
統計的に優位なレベルで、
４月～６月生まれが多い
ということをご存知でしょうか？
なぜだと思います？
私たちが大人になってみると、
早生まれでも、４月生まれでも、
ほとんど肉体的には差がないですが、
まだ幼稚園～小学生くらいの段階だと、
４月生まれと、３月生まれの子供の間には、
かなり肉体的な差があります。
４月生まれの方が、３月生まれよりも
１年弱も早く生まれているので、
少しだけ体格や運動能力が優れているのです。
その結果、４～６月生まれの子供は、
スポーツにおいて、早生まれの子供よりも
・スポーツで良いポジションを与えられたり、
・先生から褒められたり、
・強い自信を持ったりして、
その結果として、どんどん良い結果を出し、
どんどん良い条件を与えられていき……
そのポジティブスパイラルがずっと続くのです。
だからこそ、プロ野球も、プロサッカーも
４～６月生まれが多いのですね。
一方で、早生まれの子供は
ネガティブスパイラルになります。
４～６月に産まれた子供よりも
小さいときには、体格も運動能力も劣るので、
・良いポジションも与えられず、
・先生から褒められにくく、
・自信も持てず、
結果として、大した結果も出せず、
どんどん悪い条件を与えられていきますから。
つまり、一度、ネガティブスパイラルにはまると
抜け出すのが難しくなる一方で、
ポジティブスパイラルにはまると
あまり努力しなくてもどんどん結果が出て行くのです。
１つ１つは、ほんの小さなことでも、
それがプラスに働くと、人は大きな結果を出し、
それがマイナスに働くと、大した結果を出せないのですね。
そして、人間は生まれながらにして平等ではないので、
小さなプラスが起こる環境に身を置く、
ということが重要になります。
あなたの現状が、仲間にも恵まれず、
自信も持てず、いい師匠もいない場合、
残念ながらネガティブスパイラルにはまってしまいます。
「貧者はますます貧しくなる」になるという訳です。
もちろん、このとき、自分の環境の悪さや、
運の悪さを呪っても、何も変わりません。
今の自分が取れうる最高の環境に身を起き、
現状よりも、少しでも良い仲間に囲まれ、
少しでも自信を持ち、
少しでも良い師匠に師事すれば、
ネガティブスパイラルが、
ポジティブスパイラルへと変わります。
「富める者はますます富む」ということになります。
あなたが今いる環境は、
ポジティブスパイラルの環境ですか？
それともネガティブスパイラルの環境ですか？
後者だと、結果を出すのは非常に難しいので、
常に少しでもいいので、
自分のことを良い環境に置くようにしましょうね。
