こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
以前、とある出版社の方とランチをしたとき、
話題になったことがありました。
それは、トマ・ピケティの『21世紀の資本』という
728ページ、5,940円の超難解な本が
当時、大ベストセラーになっていたことです。
こんな分厚くて、高額で、超難解な本が、
大型書店だけでなく、小さな書店にも置いてあったので、
10万部はすぐに超えるだろうと話していたのです。
もちろん、私も買いました。
そして、一昨日の発表では、
この本が13万部突破したとのこと!!
これは衝撃です!
5,940円の本が13万部ということは、
1,500円の本が50万部売れたのと
同じだけの売上になるからです。
では、どういう人がこの本を買っているかというと、
それは知識コンプレックスの人ですよね。
アメリカの原著は、わずか25ドルの本が、
翻訳本として、5,940円になっていますが、
それにも関わらずお金を払うのは
「頭が良い人に見られたい」
ということに、それだけの価値を感じているのです。
もちろん、私も含めて。(笑)
ですから、この本が2,500円くらいだったら
ここまで売れていないでしょう。
こういった自己顕示欲につけ込んだ商品は、
高ければ高いほど売れます。(笑)
マーケティングというのは、本当に心理学が重要で、
だからこそ面白いと思います。