こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
マーケティングを学ぶときに
覚えておいたほうがいいことがあります。
それは、「講師の都合で流行っているノウハウがある」
という事実です。
つまり、ちまたのセミナー講師やコンサルタントが
「人に教えやすい」という理由で
広めているノウハウがあります。
そういったノウハウは本質とはほど遠いため、
鵜呑みにしすぎないように注意が必要です。
たとえば、前回の記事では「特典の数にトレンドがある」
という内容をお伝えしました。
ご参考:特典数のいたちごっこ
これは「集客でお客さんに配布する特典の数が
流行によって増減している」という話でした。
実は、こうした特典の数も
講師の都合で増減する場合があります。
というのも、セミナー講師は、
参加者になるべく結果を出させようとします。
「LINE集客コンサルタント」とか
「Facebook広告コンサルタント」などであれば、
参加者が集客に成功するように導くでしょう。
それ自体は素晴らしい信念だと言えます。
ですが、その弊害として小手先テクニックを教えがちです。
なぜなら、本質的な方法を大人数に指導するのは
ハッキリ言って難しいからです。
とくにセミナーや講座の形式では、
強みや性格が千差万別の参加者が集まります。
その1人ひとりに最適な方法を伝えるのは、
かなりの思考力と労力がかかってしまうのです。
また、参加者の中には、アイデアを出したり
戦略を練ったりするのが苦手な人もほぼ確実にいます。
そういった参加者に対しても
多少なりとも結果が出るようにすると、
小手先テクニックを伝えるのが簡単です。
特典の例で言えば
「15個の無料特典をつければ集客しやすい」とか
「今の時期は動画を1本にしたほうがいい」
といったノウハウならたいていの人が実践できます。
逆に、こうした小手先テクニックを使わずに
集客が成功するようにするのは難易度が高い。
なぜなら、お客さんのニーズ、自分の強み、
同業者の動向などを総合的に踏まえて、
なおかつ購買意欲の高まる特典を作る必要があるからです。
もちろん、そういった観点で考えたほうが
間違いなく本質的なマーケティングができます。
ですが、指導する難易度が高いため、
ちまたの講師はあまり教えていません。
場合によっては、講師自身も
本質的な方法を知らない場合もあるでしょう。
そういった理由によって、
「特典を15個つけましょう!」といった
小手先のノウハウが流行るのです。
このように各個人の行動ではなく、
ちまたの講師の都合によって
ノウハウの流行が作られている場合がよくあります。
これは世の中の構造上しかたのないことですし、
今後も続いていくでしょう。
ただし、私自身はそういった小手先テクニックが嫌いです。
好みの問題もありますし、
本質を理解したほうがより少ない労力で
長期的に続くビジネスができるからです。
そのため、私は参加者に対しても本質を伝えています。
本質を実践できるように導くのが
教育者としての腕のみせどころだと考えており、
小手先テクニックを広めるつもりはありません。
数か月おきに流行るノウハウに振り回される、
余裕のない個人事業主や起業家を減らしたい。
そういった想いもあって講座をおこなっています。
相馬一進