こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
何かの講座に参加したときに
「講師と同じことするべきだ」
と思ってしまう参加者がいます。
「講師と同じビジネスモデルで、
同じ集客手法と、同じ販売方法を使うべきだ」
といった固定観念にとらわれるのです。
それ以前に、講師の側も参加者に対して、
自分のやり方を押し付けてくるケースがあります。
そして、私はこうした業界のあり方に
強い憤りを感じています。
たとえば、売上を上げたい整体師の方が、
ビジネスの講座に参加したとしましょう。
すると、講師が自身の成功体験と同じやり方を
やたらと勧めてくるケースが多いのです。
「フェイスブックライブをやるといいですよ!
私もフェイスブックライブで成功しました!」
などと。
場合によっては、ビジネスモデル自体を
自分に似せるように提案してくるケースもあります。
「お金を稼ぎたいなら、講座ビジネスをやりましょう。
あなたも自分の講座をやってみてください」
といった指導をするのです。
結果、参加者の側も「講師と同じようにしなければ」
と考えてしまうわけですね。
ただ、ここで問題が起きます。
たしかに、講師と似た性格と似た強みを持っていれば
講師と似た方法で結果が出るでしょう。
しかし、講師と参加者の性格や強みが
ちがっていた場合は、まるでマネができません。
あるいは、マネができたとしても、
ビジネスのストレスが増していくのです。
実際、次のように悩んでいる個人事業主の方に
私はお会いしました。
「ある講師に、講座ビジネスをするようにと
アドバイスを受けました。
でも、私は整体が好きでビジネスをはじめたので、
講座ビジネスをすることに疑問があります。
高額講座をプロモーションするのに抵抗があるし、
他人に何かを教えるのも私は苦手なんですけど……」
こういった方が、
無理をして講師の提案する方法を推し進めると、
本当にビジネスが苦痛になっていきます。
不得意な作業が増えるため情熱は下がりますし、
自分の強みが活かせないので、
サービスの質も悪くなるのです。
お客さんからの苦情が増えるのは当然として、
低品質なサービスを売り続ける行為に、
自己嫌悪や罪悪感を抱えるようになっていきます。
では、こうした目に遭わないために
どうしたらいいかわかりますか?
それが「講師と同じ手法を使うべきだ」
という誤った前提を手放すことなのです。
私自身、講座の参加者に対して
自分と同じやり方を押し付ける愚行は
しないように心がけています。
だからこそ、整体師や士業、研修講師など
私とは全くちがう業種の参加者にも結果が出ています。
もし、あなたが指導を受けている講師が、
自分と同じ手法しか教えられない視点の低い人ならば、
その時点で離れた方がいいですね。
あなたもぜひ自分らしい方法で、
ビジネスを伸ばしていってください。
とはいえ、これには重要な前提があります。
それは、「自分でビジネスを創り出せるレベルの
マーケティングスキル」があなたにあることです。
なぜなら、マーケティングをわかっていない人が、
自己流で講師とはちがう方法をやってしまうと、
ただ単に売上が下がるだけになります。
マーケティングに無知な人に
自分らしいビジネスはできません。
だからこそ、本質的なマーケティングを学んでほしいと
私は繰り返し説いているのです。