こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
最近、投資をする方々を観察していて、
私が感じていることがあります。
それは「投資の結果も自己肯定感の影響が大きい」
ということです。
つまり、投資でも自己肯定感が高い人ほど結果が良く、
自己肯定感が低い人ほど結果が悪いという
大まかな傾向が見えるのです。
これは、自己肯定感が高いほうが
自分の価値と結果を切り離して、
素直に行動できるからでしょう。
というのも、自己肯定感の高い人には、
「結果が良くても悪くても、自分には価値がある」
という感覚があります。
無条件に自分に価値を感じているため、
ビジネスや投資の調子が悪いときも
メンタルが安定しているのです。
そのため、短期的な結果に振り回されずに、
長期で見て結果につながる行動ができます。
たとえば、自己肯定感が高い人は、
株価が上がると思って株を買ったとしても、
予想が外れて下がり始めたらスパっと損切りします。
また、損切りした直後に上昇した場合は、
「あ、やっぱり買い戻そう」と判断します。
メンタルが安定しているからこそ、
素直な行動を続けられるわけですね。
一方、自己肯定感が低い人はダメダメです。
たとえば、少しでも予想外の値動きがあると
「自分はセンスがない」と自己否定をしてうろたえ、
意味不明なタイミングで売買してしまいがちです。
あるいは、合理的に考えると売ったほうがいい場面で、
なぜか売らずに持ち続けることもあります。
おそらく「過去の自分が間違えていたと認めたくない」
といったこだわりから、
損切りの判断が遅れてしまうのでしょう。
さらに、明らかに上昇していく銘柄を、
購入せずに指をくわえて見ている場合もあります。
「先日、自分はあの銘柄を売ったばかりだから、
手のひらを返して買い直すなんて恥ずかしい」
などと、どうでもいい羞恥心で悩むのです。
いずれにしても自己否定、羞恥心、罪悪感、承認欲求、
あせり、不安などに振り回されてしまって
まるで素直な判断ができない。
全体的に認知のゆがみが多く、
投資の判断がめちゃくちゃになっています。
やはり自己肯定感が高くないと
ビジネスや人間関係は当然として、
投資においても苦労しますね。
自己肯定感の低さに心当たりがある場合は、
エビデンスのある心理療法で
メンタル改善をしてみてください。
何の分野においてもメンタルが不安定なままでは
大きな結果は出ないでしょう。
相馬一進