こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
先日、ある税理士の方が
「経営コンサルティング事業も始めたい」と話していました。
税理士と経営コンサルタントは、
専門的なアドバイスをするという点で似ているため、
同時にできそうだとその税理士は思ったようです。
実際、本人の性格や強みで言えば、
経営コンサルティングもできそうな方に見えました。
ただし、注意点があるなと私は思いました。
なぜなら、税理士の肩書のままでは、
コンサルティングの受注が難しいからです。
というのも、「税理士」「弁護士」「行政書士」などの
士業の肩書を名乗ると、
お客さんはその分野だけの専門家だと認識します。
つまり、税理士と聞いたら
「この人は税務を手伝ってくれる人なんだ」と思うわけです。
言い換えると、税務以外は素人という印象にもなります。
そのため、「追加◯万円をいただけたら、
経営コンサルティングもおこないます」
などと税理士が訴求しても、お客さんは興味を持ちません。
それどころか、「え? 税理士なのに
この人はなんで経営に口を出そうとしてくるの?」
と、ギョッとされる場合すらあります。
そのため、経営コンサルティングをおこなう場合は、
肩書を変える必要があるのです。
ほとんど同じような活動をするにしても、
「税金にも詳しい経営コンサルタントです」
などと名乗ったほうが受け入れられやすいでしょう。
もっとも、コンサルタントという肩書に変えると、
今度は税理士としての相談は減ってしまいますが。
何はともあれ、こうした肩書によるイメージの問題は、
士業とコンサルティングに限りません。
個人事業主や起業家であれば、
ちょっとした肩書で周囲の反応は変わっていきます。
私自身、最近は事業投資などもおこなっているため、
「投資家」と名乗っても嘘にはなりません。
ですが、「投資家」という肩書を選ぶと
マーケティングや商品開発などに関わりにくいので、
「コンサルタント」と名乗っているのです。
肩書によってお客さんの反応は激変するので
あなたも名乗り方には注意してください。
相馬一進