こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
何らかの会社やチームなどに所属して
活躍できなかった人が落ち込んでいることがあります。
「自分の仕事の仕方を改善したほうがいいのだろうか」
と、真面目な人ほど考えがちでしょう。
たしかに、自分の行動を改善するのは大切ですが、
パフォーマンスが発揮できなくても
仕方のない面もあるというのが私の意見です。
なぜなら、組織での活躍を決めるのは、
「本人の価値観と能力」と、「組織の求める価値観と能力」が
一致しているかどうかだからです。
ここでとくに重要なのは、“一致”ということです。
つまり、ある組織で活躍できる人も
別の組織では価値観と能力が“一致”しないため、
活躍できなくなります。
たとえば、多少のリスクを取りながら、
新しい挑戦ができる人がいたとします。
こういった人は、一般論としては
優秀なビジネスパーソンとされることが多いでしょう。
新規事業を立ち上げたり
費用のかかるマーケティングに投資したりして
強みを発揮できるからです。
しかし、そのような人であっても、
入る組織によっては活躍できません。
一例をあげると、防災対策に関わる仕事であれば、
リスクを気にしないのは論外でしょう。
むしろ、リスクを恐れながら、
慎重に考えるタイプのほうが遥かに評価されるはずです。
ここからわかるのは、絶対的な意味では
優秀な人も無能な人もいないということです。
相対的に無能になってしまう条件があるにすぎません。
私自身、チームメンバーを採用する側の立場ですが、
多くの会社で「優秀」と言われるような方を
不採用にした経験があります。
それは、私のチームには合っていなくて、
パフォーマンスを発揮できない人材だったからです。
さて、結論として言いたいのは、
何らかの組織でしばらく努力しても活躍できない人は、
その組織を離れたほうがいいということです。
「自分のやり方を改善しよう」と試みたところで、
価値観や能力が合っていないとどうにもなりません。
これは、あなたが経営者として人を採用する側の場合も同様です。
価値観や能力が合っていない人を教育しても
お互いに労力のムダになります。
合わない人には引導を渡して去ってもらってください。
相馬一進