こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
たまに、というか本当にごくまれですが、
「結婚したら働きたくない。専業主婦になりたい」と
のたまう女性の参加者がいます。
「完全に昭和の価値観だなあ」と私は思いつつも、
老婆心ながらアドバイスするようにしています。
それは、
「特に事情がない限り、結婚しても働きましょう。
専業主婦には絶対にならないほうがいいですよ!」
ということ。
このアドバイスをすると、意味が理解できないのか、
ほとんどの女性はキョトンとします。
まあ、心理カウンセラーでもない限り、
この理由がわからない人はとても多いです。
なぜ、専業主婦になるのが危険かと言うと、
旦那さんにイニシアチブをとられてしまうから。
言い換えると、夫婦のパワーバランスが
「夫が100、妻が0」の状態に近づいていくから。
こうなると、夫からDVなどを受けている妻が、
離婚したくても離婚できない状態に追い込まれるからです。
それは、以下のような流れです。
1.
妻が高額なものや贅沢品を買うときに、
夫に対して一々、お伺いを立てないといけない。
2.
夫婦げんかになっても、自分が稼いでいないために
夫に対して強く出られない。
3.
軽いDVなどをされたとしても、強く出られず、
我慢や泣き寝入りをすることになる。
4.
いよいよDVが酷くなってきても、
働いていないのであまりヘソクリがなく、
避難・別居・引っ越しなどができない。
5.
DVが非常に深刻になって、
第三者から見ても離婚したほうが良い状態になっても、
自分が社会で働いていける自信が弱く、我慢を続ける。
私が過去に開催した心理学の講座では
まさにこういう専業主婦の人がいたのです。
というか、DVを受けているのに離婚できない女性は
だいたい働いていないのです。
ですから、DVを受けている専業主婦の人に、
私からお願いです。
どうか、どうか働いてほしい。
ちょっとしたパートとか、アルバイトとか
そういう仕事で構いませんので。
妻に収入があれば、夫婦のパワーバランスを
50:50に近づけることができます。
また、夫婦間で何か問題が起きたときに
避難・別居・引っ越しなどの選択肢がとれますし、
最悪の場合は離婚もできます。
働くことは、人生の主導権を取り戻すこと。
もちろん、妻が働いたからといって
夫からDVを受けなくなるわけではありません。
ですが、もし仮にDVがひどくなってきたときに、
お金があるのですぐに逃げられるだけでも
だいぶマシなのです。
最後に、もし、あなたの周りに
「夫婦間のパワーバランスが崩れている専業主婦」
がいたら、この内容を伝えてあげてくださいね。