こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
「必死に頑張っているのに、売上が上がらない」
と言っている個人事業主の方は多くいます。
そういった方のビジネスを見ていて、
私が感じることがあります。
それは「まるで下りエスカレーターに乗りながら
上へ登ろうともがいているようだ」ということです。
たとえば、1件で数千円しか稼げない
単発の仕事をするライターの方がいたとしましょう。
その方の仕事は、10件請けても数万円にしかなりません。
しかもリピートが起きにくく、
手間がかかり、大した実績にもならない。
こういうビジネスって、参入した時点で
下りエスカレーターに乗っているようなものですよ。
つまり、どんなに優秀な人でも、
売上が右肩下がりになるのが当たり前。
速歩きでは現状維持しかできませんし、
全力疾走してようやく売上が微増する程度です。
足を止めたらどんどん売上が下落してしまいます。
そんな下りエスカレーターに乗る人に限って
愚かにもさらに速く走ろうとするんですよね。
睡眠時間を削って、仕事の件数を増やしたり、
頭を下げて、数千円単位の単価交渉をしたりします。
ですが、必死にもがいたところで
気を抜いたら下落していくことは変わりません。
では、どうすればいいのか?
それは、下りエスカレーターを降りて
上りエスカレーターに乗り移ることです。
ここで言う「上りエスカレーターに乗る」とは
そもそも自分の強みに合った業種や
収益が出やすいビジネスモデルを選ぶことを指します。
自然体でも右肩上がりになるような
ビジネスに参入するという意味です。
※注意点ですが、流行りのビジネスに
飛びつくという意味では全くありません。
流行っていても、あなたの強みが活かせなければ
下りエスカレーター同然だからです。
すなわち、「頑張っているのに、売上が上がらない」
という人は、業種や客層、サービス内容などを
根本的に変えるしかありません。
これが、根本解決をする唯一の手段です。
実際、私の「お金の心理学」という講座で
大きくビジネスが飛躍した個人事業主の方の多くは、
ビジネスモデル自体を変えています。
「ライターをやめてコンサルタントになった」
といったように、業種が変わっているのです。
私自身、今でこそ派手なプロモーションなしでも
年商1億円以上を継続して出せるようになりましたが、
これは何度もビジネスモデルを変えたからです。
駆け出しの頃に乗ったエレベーターから
降りなければ、すぐに頭打ちになっていたでしょう。
逆に言えば、上りエスカレーターの乗り始めると
本当に楽に人生が変わっていきます。
同じ労働時間で、収入が何倍にもなるのはもちろん
時間の自由や、精神的な安定も得られて、
情熱を持ちながらビジネスができるようになるのです。
にもかかわらず、ほとんどの個人事業主は
自分が乗っている下りエスカレーターから、
降りようとしません。
変化を起こすことに尻込みし、
目の前の仕事を回してお茶を濁すのです。
あるいは、視点の低いコンサルタントに引っかかり、
小手先テクニックで、目先の数千円を稼ぐことに、
躍起になる人も多い。
まあ、セミナー講師やコンサルタントの中にも
下りエスカレーターに乗っている人が
よくいますから、当然かもしれません。
そういった人たちは、汗だくになりながら
下りエスカレーターの登り方を
教え合っているようなもの。
私から見ると、哀れですね。