こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
世の中には、ニュースを見ているときに
何度も「許せない!」と言う人がいますよね。
そういった人を見かけると
「あ、この人に近づくのはやめておこう」
と、私は思います。
もちろん、たまに言う程度ならいいのですが、
口癖のように「許せない」と言いまくる相手とは
距離をおきたいですね。
なぜなら、「許せない」と連呼するのは、
認知のゆがみの表れである場合が多いからです。
というのも、「許せない」とは、
誰かに謝罪や賠償を求めるときに出る言葉です。
たとえば、あなたが自動車に跳ねられて、
ケガをしてしまったと想像してみてください。
もし、加害者の運転手が何もしてくれなければ
「このままでは許せない!」
という気持ちになるでしょう。
「賠償金を払って謝ってくれないと、許せない」
と文句を言いたくなるはずです。
これが、正当なタイミングで
「許せない」を使っている例だと言えます。
ポイントは、実際にあなたが被害を受けていて
謝罪や賠償を求める権利がある、という点ですね。
ところが、世の中には上記のような状況以外でも、
「許せない」と言っている人がいます。
たとえば、芸能人の浮気の報道を見た場合です。
この場合、被害を受けたのは、
芸能人の結婚相手ですよね。
別にあなたは何も被害を受けていません。
あなたが「許せない」と叫んでも
芸能人は好き勝手に生きていくだけです。
芸能人によっては、今後も浮気をし続けるでしょう。
その芸能人があなたに謝罪したり、
賠償金をくれたりすることは絶対にない。
したがって、「許すか・許さないか」
と考えるのが、根本的にお門違いだと言えます。
たとえるならば、交通事故の目撃者が
運転手へ「私に賠償金を払え」と言うのと同じです。
不当な要求に他なりません。
にもかかわらず、「許さない」が口癖の人は、
自分が不当な要求をしていると気付いていません。
部外者なのに被害者ぶって、
謝罪や賠償を欲しがっているのです。
このように考えてしまうのは、
多くの場合、認知のゆがみが激しいからです。
「自分が駄々をこねたら、
いつでも誰でもかまってくれるはずだ」
という、“かまってちゃんの心理”で
世界を見ているのでしょう。
こうした心理を持つ人は、日常的に
周りの人間に不当な要求を繰り返します。
一見すると物静かな人もいますが、
我慢できなくなると、感情が爆発。
「許せない! 私に◯◯をして!」
と、駄々っ子のように求めてくるのです。
一緒にいると疲弊するので、
こういった人とは距離を取るのがおすすめです。
ちなみに、あなた自身に
「許せない」という口癖がある場合は、
メンタル改善をする必要があるでしょう。
認知のゆがみがはずれない限り、
ことあるごとにイライラして、
周囲の人間に「許せない」言ってしまうからです。
そのメンタルを改善しないと
周りの人間が離れていって、
孤独な生活をすることになりますね。