こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
先日、ある個人事業主の方が、
お客さんに見せるビジネス用の動画を撮っていました。
その動画を見て、
「もったいない!」と私は感じました。
なぜなら、その動画は、
その方の顔がほとんど映っていなかったからです。
パワーポイントのスライドが中心で、
話し手の顔はほぼ見えませんでした。
たまに顔が映ったとしても小さくて、
表情がまるでわからなかったのです。
「どうして顔が見えにくい編集にしたんですか?」
と私がたずねたところ、
その個人事業主の方は次のように言っていました。
「私なんかの顔よりも、文字とか図とかの
情報のほうが大事だと思ったので……」と。
うーん、気持ちはわかるのですが、
これは少数派の感覚なんですよね。
というのも、世の中の多数派は、
文字や図なんてあまり気にしていません。
もっと言うと、話している内容も、
話半分に聞いている人が大半です。
身も蓋もないようですが、
多くの人の関心は「話し手の見た目」です。
「スーツが高級そうだから、優秀な人なんだろう」
「笑顔が素敵だから、いい人だと思う」
「清潔感のある人だから、信頼できそう」
このような感覚で見る人が大半で、
文字や図といった情報は二の次です。
心理学者アレクサンダー・トドロフの
『第一印象の科学』など数多くの文献で
こうした傾向は紹介されています。
情報弱者はもちろん、知性の高い人であっても、
相手の見た目で物事を判断しがちなのです。
実際、元タレントの政治家が、
「見た目が良い」というくだらい理由で、
選挙に当選することがありますよね(苦笑)?
このことが良いか悪いは別にして、
見た目が重要なのは真実だと言えます。
あなたもビジネスで動画を公開するときは、
服装や髪型などの見た目に気をつけましょう。
そして、表情が相手にわかるように、
ハッキリと顔を見せるのがおすすめです。
どんなに良い内容をあなたが伝えていても、
不潔感があったり表情が見えなかったりすると、
多くの人は離れてしまいます。