こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
私は、けっこうな頻度で、
次のような質問をされます。
「コピーライティングの講師に質問したら、
◯◯と回答されたんですが、
意味が理解できませんでした。
どういうことだったんでしょうか?」
あるいは、次のような質問もあります。
「妻が△△と言っていたのですが、
その内容に同意できませんでした。
妻はどういう考えなのか分かりますか?」
ようするに、他の人の真意を、
私に対して質問してくる人がいるわけですね。
こういった方への回答は1つです。
「本人に確認してください」
以上。
なぜなら、基本的に人間の思考や感情は、
本人にしか分からないからです。
もしかすると、上記の質問をする人は、
私のような心理学の専門家なら、
他人の心理が読めると思うのかも知れません。
しかし、最新の心理学では、
直接会話をせずに、他人の心理を読むのが、
ほぼ不可能だと分かっています。
たとえば、アメリカの空港の職員3000人が、
表情から他人の心理を読む訓練をしたのですが、
犯罪者を見抜いた数は、1%しか上がりませんでした。
ましてや、会ったこともない人の思考など、
読めるわけがありません。
場合によっては、
私の見解を伝える場合もありますが、
それはあり得そうな可能性を話すだけです。
誰かの真意が知りたいなら、
本人に確認するのが一番ですね。
ちなみに、なぜこのように、
「相手に確認しない人」が
いるのか分かりますか?
もちろん、この答えも、
本当は本人にしか分かりません(笑)。
とはいえ、多くの場合は
「相手に拒絶されたるのが怖い」
と思っているのでしょうね。
「変なことを確認して
相手に見捨てられたら、どうしよう」
と、猛獣に怯える子供のように
ビクビクと怖がっていて、
相手にに確認ができないわけです。
では、こういった状態は、
どうすれば改善できるのでしょうか?
実はこの答えも、上に書いたものと同じです。
「いいから、本人に確認してください」。
そういう人は、今までずっと他人から逃げてきから、
「確認する」という行動に
過剰な恐怖心を持つようになったのです。
誤解を恐れずに言えば、
「慣れ」の問題だとも言えます。
そのため、最初は怖くてもしょうがないので、
相手に直接確認してみてください。
そうすれば、相手が猛獣ではなく、
話の通じる人間だと実感できるでしょう。
それが、新しいパターンを作る
重要なきっかけになります。
絶対にやめて欲しいのは
いつまでも逃げ回り続けることですね。
今までと同じ行動を繰り返すほど、
古いパターンは強固になるからです。
つまり、「確認」に恐怖を感じる人は、
そのパターンを変えない限り、
さらに「確認」に対する恐怖が増大していきます。