こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
昨日は、知能指数など、人間の能力や才能は
8割が遺伝で決まってしまう、という話でした。
しかし、幸いなことに、能力や才能は、
人生の満足度や達成度に対しては
そこまで影響をしないのです。
むしろ、満足度や達成度に影響があるのは、
性格、つまりメンタル的なものですね。
以前も、ブログに書きましたが、
1.やり抜く力
2.自制心
3.意欲
4.社会的知性
5.感謝の気持ち
6.楽観主義
7.好奇心
といった心理的な特性です。
それで、こちらも幸いなことに、
性格というのは遺伝で決まるのは
4~5割程度しかありません。
つまり、性格を変えることができるのであれば、
誰でも、人生の満足度や達成度を上げられる、
というわけです。
誤解を恐れずに言えば、
性格を変えられる人が成功し、
性格を変えられない人は成功しない、ということです。
昨日のブログでは、
このあたりの説明をはしょってしまったので、
きちんと説明をしますね。
勉強不足な心理カウンセラーには
「親からの育てられ方によって性格が決定される」
と信じている人がいます。
しかし、これは真実ではありません。
それは、一卵性双生児の研究の結果、
明らかになっています。
同じDNAを持つ一卵性双生児の片方だけが養子に出されて、
それぞれ別々の親に育てられた場合の研究です。
その一卵性双生児たちが、大人になったときに、
それぞれの性格はどれくらい似ているのか?
ということですが、前述したように、結論は
「性格は4~5割が遺伝によって決まる」
ということです。
逆に言えば、性格のうち、
親からの育てられ方などによって
後天的に決まる部分は、せいぜい5~6割程度なんですね。
これは2つのことを示唆しています。
1つ目は、性格的な問題は
育てられ方が全ての原因なのではない、ということ。
2つ目は、性格は今からでも変えられる、ということ。
実際に、脳科学者の書いた本を読めば分かりますが、
私たちの脳には可塑性(かそせい)があり、
死ぬ瞬間まで脳は変わることが知られています。
なぜ、心理セラピーでトラウマが癒せるのかといえば、
この可塑性のおかげです。
心理セラピーのたびに、
脳の回路が少しずつ変わっていくからです。
従って、死ぬ瞬間まで、
私たちは性格を変える事が可能、というわけです。
こう考えると、勇気が湧いてきますよね。
能力は8割遺伝で決まるけれども、
それで収入が決まるわけではなく、
メンタルで決まる部分が大きい。
そして、メンタルについては、
遺伝で決まる部分は4~5割であり、
死ぬ瞬間まで性格は変えられる。
ですので、私は能力については
どちらかというと決定論者です。
そこで、自分が能力があることを
ビジネスにした方がいいと考えて、
「自分最適ビジネス」という講座をしているのです。
一方で、性格については、
どちらかというと成長論者です。
後から、性格は変えられると考えて、
「お金の心理学」という、
心理学の講座をしているのです。
つまり、性格を変える方法を学ばずに、
自分に合わないノウハウを学んでいる人が最悪です。
性格という変えやすいものを変えようとせず、
能力という変えにくいものを無視して
ノウハウを身につけようとしているからです。
こういう人は、成功から
一番遠くにいると言えるでしょう。