こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
昨日のブログ記事は
とても大きな反響がありました。
さて、NLPやサイコセラピー(心理療法)を
実践している方なら、知らない人はいないと思いますが、
「ファミリー・コンステレーション」(通称ファミコン)
という非常にパワフルなセラピーがあります。
例えば、双子の兄弟がいたとして、
そのどちらか片方が事故などでなくなったりすると、
どうなると思いますか?
生き残った方が、亡くなった方の分まで
人生を背負い込もうとする、ということが起こります。
その結果として、「自分が2人分生きよう」として
生きているのが苦しくなったりするので、
それを改善することができるセラピーがファミコンです。
そしてこれは、ビジネスでも
同じようなことが起きるのです。
例えば、本来父親が背負うべき罪悪感を
父親が背負わないと、子供が背負ってしまう
ということが起きてしまうのです。
例えば。
あなたは、サーティーワン・アイスクリームという
フランチャイズ・チェーンをご存知でしょうか?
簡単に言えば、アイスクリーム屋です。
この創立者であるアーヴィン・ロビンズは
全世界に5千店舗以上もあるアイスクリーム屋の
フランチャイズを成功させました。
その結果として何が起こったのか?
アメリカに、糖尿病の患者が増えたのです。
また、アーヴィン・ロビンズの家系では、
三食アイスクリームの時さえあったため、
彼の一家は糖尿病の患者ばかりになってしまいました。
その結果、何が起こったのか?
アーヴィン・ロビンズは、糖尿病が増えたことに対して、
贖罪(しょくざい)、つまり罪滅ぼしはしませんでしたが、
彼の長男であるジョン・ロビンズが贖罪をし始めました。
「アイスクリームは体に悪い」ということを
本に書き、喧伝(けんでん)し始めたのです。
洋書ですが、詳しく知りたい場合は、
こちらを読んでみてください。
『The Food Revolution』
John Robbins (著)
分かりますか?
本来、贖罪というのは、
自分の罪を滅ぼすためのものですが、
本人がそれをしなかった場合、
家族が、その罪を滅ぼすことになるのです。
昨日のブログの話しとも繋がるのですが、
結局、人生というのは最期で帳尻が合うものですし、
その人が帳尻を合わせなかった場合、
残った家族が帳尻を合わせるものなのです。
そう考えると、人間の心理というのは
実に深く、興味深いものだと考えさせられます。