こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
情報弱者やメンタルが不安定な人が
よく口にすることあります。
それは「自由になりたい」という言葉です。
とくに会社員の方は
「起業家になって自由になりたい」と
言うケースが多いでしょう。
ただ、そういった人は
「自由という虚構」を求めているように
私には見えます。
というのも、職業や年齢などに関係なく、
現代の日本人はかなり自由です。
たとえば、現代の日本と
戦時中だった1940年代の日本を比べてみてください。
ご存知のとおり、当時は政府の検閲があったので、
本や手紙を自由に書けませんでした。
政府への不満を書いたせいで、
監獄へブチ込まれた人も多くいる。
また、住む場所を焼かれて疎開した人や
強制的な徴兵を受けた人も大勢いました。
こうした不自由な生活が当たり前だったのです。
その点、言論の自由も、居住地の自由も、
仕事の自由も、現代日本にはあります。
ネットに好き勝手な悪口を書き、
好きな場所に引っ越して、好きな仕事ができる。
すでに自由ですよね?
逆に現代日本を「不自由だ」と言うなら、
どこまで成功しても自由は感じにくいでしょう。
たとえば、会社員から起業家になったところで、
完全な自由は得られません。
起業家の私も、国籍や納税の自由は選べませんし、
好きなことができる時間も有限です。
こうした自由と不自由に折り合いをつけながら、
人生を楽しむしかないでしょう。
もちろん、自由を目指すのはかまいません。
ただ、玉ねぎの皮をむくように、
その気持ちの奥の本心を、のぞいてみてください。
多くの場合は、無価値感、無力感、劣等感といった、
ネガティブな認知のゆがみがあります。
こうしたメンタルの問題から目をそらした結果、
「自由になればすべて解決する」
という虚構にハマってしまうのです。
このメンタルの問題に向き合わない限り、
「自由になるノウハウを教えます!」と説く
詐欺師に絡め取られる人生になるでしょう。
その先に待っているのは高額塾であり、
ケツの穴の毛までむしり取られることになります。
ですから、会社員に対して
「自由を目指しましょう!」と言う人がいたら
非常にきな臭いので離れるとよいでしょう。