こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
物品を準備するときに、
「とりあえず10個用意する」という人がいます。
たとえば、クリップやコピー用紙などを、
10個単位で買っておくのです。
私はそういう行動を見ていると
「何も考えてないんだな」と感じます。
なぜ10個を選ぶのでしょうか?
おそらく、日常的に十進法を使っているため
「10がキリのいい数字である」
と錯覚しているのです。
ですが、10という数は、
割り切りにくいので、不便ですよね。
では、なぜ不便な十進法が
広まったのか知っていますか?
十進法が広まった理由は、
たまたまヒトという生物の指が、
5本ずつ計10本だったからです。
とくに数学的な理由ではありません。
このように、ヒトの肉体から
生まれた概念は他にもあります。
たとえば、長さの単位の1尺と1フィート。
アジアとヨーロッパという、
全く別の地域で作られた単位なのに、
1尺も1フィートも、30センチ前後です。
理由は、人間の手足の長さが
基準になったためだと考えられています。
こうした肉体から発祥した概念に
振り回されないように、気を付けましょう。