こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
メンタルがダメな人の考え方の1つに
「自分が嫌いなモノを、世の中から排除したがる」
という傾向があります。
たとえば「女性差別をする人は嫌いだ」
と、あなたが思っているとします。
こうした「嫌い」という感情を
ときどき感じるのは当たり前ですし、
何も悪いことではありません。
ただ、メンタルが不安定な人ほど、
その嫌悪の対象を世界から消し去ろうとします。
つまり「女性差別をする人なんて、1人もいなくなれ!」
などと極端に考えてしまうのです。
そのため、少しでも女性差別をする人を見かけたら、
文句を言ったり、喧嘩をしたりしてしまいます。
または、女性差別をする人に説教をして、
人格を変えようするケースもあるでしょう。
あるいは、インターネット上で陰口を言うかもしれません。
場合によっては、「女性差別をする人を排除してほしい」と
上司や政府といった権力者に言いつけて
対処してもらおうとする人もいます。
しかし、こういった行動を続けたところで、
自分の嫌いなモノを完全に排除することはできません。
なぜなら、世界には70億人以上の人がいて、
全員をコントロールする方法も権力も
個人では持てないからです。
にもかかわらず
「嫌いなモノをすべて排除したい」と考えると
実現不可能な幻想を追い続けるハメになります。
「なぜ自分の思った通りにならないんだ!」
と、怒りや不満を抱える結果になるのです。
一方、健全なメンタルを持つ人は、
そもそも嫌いなモノを世の中から排除しようとしません。
では、どうするのか?
それは、単純に「嫌いなモノとは距離を離す」だけです。
・嫌いな人とは縁を切って、気の合う人と会う
・嫌いな場所には近づかずに、好きな環境で過ごす
・嫌いな商品を避けて、愛着の持てる商品を買う
・嫌いな仕事はやめて、好きなビジネスをする
・嫌いなテレビ番組を消して、好きな動画を見る
「嫌いなモノの存在を受け入れつつも、
自分とは距離を離す」という選択をするのです。
これが、自分らしく楽しく生きられるようになる
現実的な考え方ですね。
こうした選択が自然にできるようになると、
好きなモノに囲まれながら、
余計な嫌悪感を抱えずに生活できます。
あなたも、嫌いなモノの排除ではなく、
好きなモノに近づく努力をしましょう。
ちなみに、こういった話を聞くと、
「私には嫌いなモノが多すぎて、
すべてから距離を離すと生活ができません」
と言う人もいます。
こうした人は、どうしようもなくメンタルが重症です。
なぜなら、認知のゆがみが激しすぎて、
日常生活に支障をきたしているからです。
つまり、考え方が偏りっているせいで、
嫌う必要のないモノまで、
ムダに嫌悪感を抱えていると言えます。
こういった人は、認知のゆがみを外すための
エビデンスのある心理学を学ぶしかありません。
現在のままのメンタルだと、
身の回りのモノに嫌悪感ばかりを覚えて、
ストレスだらけの毎日が続きますね。