こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
メンタル改善の重要性を学ぶと、
心理学の本を買って、
自分で改善しようとする人がいます。
ですが、本を読んで
メンタル改善ができる人は、ほとんどいません。
それは、私がパッと思いつくだけでも
次の3つの理由があるからです。
1つ目の理由は
「間違った情報に騙される」という問題点です。
たとえば、メンタル改善をするために、
本屋書店で心理学の本を探した人がいたとします。
たいてい大抵の場合、わかりやすそうな2000円以下の本を
手にとって、レジに持って行くでしょう。
ですが、この時点で問題があります。
それは、世の中に科学的なエビデンスに基づく
心理学の本がごく一部しかないことです。
私は数千冊以上の心理学書を読んできましたが、
本当に効果があると断言できる本は
全体のおよそ数パーセント以下。
良書だったのは、
5,000円以上の分厚い専門書ばかりです。
とくに、素人でも読みやすい本ほど
嘘や誇張が多い含まれています。
そんな薄っぺらい本の通りにしても
ろくなメンタル改善はできません。
これが「間違った情報に騙される」せいで
人生が変わらないということです。
2つ目の問題は、
「一人で自分のパターンを変えるのは困難」
ということです。
というのも、人生が変わるレベルで
メンタルを改善したいなら、
必ずしなくてはいけないことがあります。
それが、「自分のパターンを変える」という努力です。
ここで言う「自分のパターンを変える」とは、
自分が人生で繰り返し失敗してきた
思考や行動のパターンを、変えるという意味です。
あなたのパターンを変えない限り、
根本的に人生が変わることはありません。
ですが、自分一人でパターンを変えるのは、
ハッキリ言って不可能に近い。
なぜなら、メンタルの問題となる
パターンを変えるには、強い痛みをともなうからです。
たとえば、家族との対話や、職場での交渉、
転職、引っ越しなどが必要な場合もあるでしょう。
内容は人によって千差万別ですが、
怖くて先延ばしにしていたことや、
苦手で逃げていたことをする必要があります。
ですが、ほとんどの人は、専門家の指導でもない限り、
こうしたパターンの変化を起こせません。
仮に「パターンを変えようと」心がけても、
無意識に苦手なことを避けてしまいます。
また、自己診断では、パターンを
見つけられないことも多いのです。
もし、すぐにパターンを変えられるほど
客観性と行動力の高い人なら、
そもそもメンタルで悩みませんからね(苦笑)。
そのため、本を読んでも
ほとんどメンタル改善はできないのです。
そして3つ目が
「努力を継続することができない」
という問題点です。
メンタル改善というのは、
一朝一夕でできるものではありません。
たまに「一発で変わる!」といった宣伝をする
クソみたいな心理職がいますが、
あれは真っ赤なウソです。
エビデンスのある心理療法は、
基本的に数週間~数かヶ月以上継続しないと、
効果が実感できません。
ただ、仲間が誰もいない環境で
一人でコツコツとワークを続けられる人は
世の中にほぼ存在しないでしょう。
多くの人は、数回試してみるだけで
続けることができないのです。
「三日坊主な自分はダメだ」と挫折感を味わって、
さらにメンタルが落ち込んでしまう人もいます。
このように本の内容が正しかったとしても、
一人では努力が継続できないため、
メンタル改善に失敗するのです。
今回の内容をまとめます。
・1.間違った情報に騙される
・2.一人で自分のパターンを変えるのは困難
・3.努力を継続することができない
以上の理由があるので、多くの人は
本を読んでもメンタルを改善ができません。
知識をつけた頭でっかちになるばかりで、
つらい生活が続いてしまうのです。
私が何年もかけて「お金の心理学」という講座の
環境を整えてきたのも、こういった理由があります。
正しい知識を学び、仲間とフィードバックをし合えば
パターンを見つけて変える努力を
自然体で続けることができるからです。
本を読んでも変われない方に
環境の力によって変わってほしい。
そう思って、コミュニティを運営しています。