こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
「自己肯定感」という用語は
ここ数年で一気に有名になりました。
私が7~8年前に「お金の心理学」を開催したときには
まだマイナーな心理学用語だったのですが
最近ではテレビでも解説されるようになっています。
実際、当時と比較すると「自己肯定感」の
Googleの月間検索数は6倍以上。
スマホの普及で検索利用者が増えた影響もありますが
それを差し引いても、「自己肯定感」の重要性が
世に知れ渡ったと考えられます。
「自己肯定感が低いと人生はうまくいかない」
この認識を、一般の人も持ちはじめたのでしょう。
ただし、残念ながら、多くの人は
「自己肯定感」をかなり勘違いしています。
たとえば、十分に稼げていない個人事業主の方が、
次のように言っていることがあります。
「売上は小さいのですが、今のままで別にいいです。 もう、無理してお金を追いかけません。 『自己肯定感』という言葉を知ったので、 今のままの生活を、『肯定』していくことにしました」
このように、「今のままでいい」と言い張ることを
「自己肯定感」だと誤解する人がときどきいるのです。
ですが、これは「自己肯定感」ではありません。
こういう人って、自分でも
薄うす気付いてるんじゃないですか?
それ、単なる「現実逃避」ですよね?
たしかに、今の自分を否定せずに
「肯定」するのはいいでしょう。
しかし、本当に「自己肯定感」が高いなら、
自分の夢ややりたいことも「肯定」していくはずです。
また、「より多くのお客さんに貢献し、
より自由で楽しい生活がしたい」といった気持ちも
素直に「肯定」していくことになります。
それに、銭ゲバになる必要はありませんが、
自分や家族を「肯定」するなら、
やはりお金は大切ですよね?
なぜなら、もしお金が少なかったら、
大切な人存在に苦労をさせ、怪我や病気などの
治療を十分にできないかもしれません。
大切な自分を休ませたり、遊ぶこともできません。
ですから、「自己肯定感」が高い人は
現代社会では必然的に「お金も稼ぎたい」と、
正直に言うはずです。
にもかかわらず、そういった気持ちを押し殺し、
「今のままでいい」と現状維持をする。
風が吹けば倒れるようなビジネスで、
やりたくない作業を我慢してこなし、
貯金が減っている不安からも目をそらす。
そんなものは、「自己肯定感」でもなんでもない。
「現実逃避と自己正当化」です。
そんなメンタルの状態では
この先も悲惨な人生になるでしょうね。
まあ、このような人が増えてしまうのは、
現代の日本では仕方のないことでもあります。
日本は先進国の中でも、最低レベルに
「自己肯定感が低い人」ばかりの国です。
あなたが周囲の人に影響を受けていたら、
基本的に「自己肯定感」は下がっていくでしょう。
それを改善するためのコミュニティに
所属している人は、ほとんどいません。
中途半端な心理学の勉強会などに行っても
現実逃避で「自己肯定感が高いフリ」をして
ヘラヘラ笑っている人ばかりです。
また、そもそも「自己肯定感」という用語が
独り歩きしているだけで、
その本質をまともに学ぶ機会もありません。
基本的な意味や、「自己肯定感を高めるメリット」も
理解できていない人が多いのです。
この程度の内容もわかっていないと、
メンタル改善のために、まとはずれな行動を
続けることになりかねません。
「自己肯定感について、わかってないかも」
と思った方は、ぜひ専門家から学んでください。