こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
現代の心理学では、
自分自身に厳しくするより、
優しくした方がいいと分かっています。
優しくした方が、心身共に健康になり、
行動力も上がるなど、
数多くのメリットがあるからです。
ですが、メンタルの状態が悪い人ほど
「自分に優しくしたら、ダメ人間になりそうだ」
と、よく言います。
そのような「自分に優しくできない人」には、
私がパッと思いつく限り、
大きく2つのパターンがあります。
1つ目は、自分に優しくした体験が少ない人。
つまり、経験不足です。
この場合は、だまされたと思って
自分に優しくしてみるのが重要です。
「優しくしても大丈夫なんだな」
と、体験を通して腑に落ちるからです。
2つ目のパターンは、そもそも根本的に
「優しさ」という概念を勘違いしている人です。
たとえば、体調が悪くて、
仕事に行きたくない日があったとしましょう。
そのときに、心の中で
「無断欠勤してしまえ!」というのは、
「優しさ」でもなんでもありません。
この意味、わかりますよね?
「優しさ」とは、その人を幸せに導く姿勢です。
ですから、自分に「優しくする」とは、
自分を幸せに導くことが前提になっています。
無断欠勤のような、
自分も他人も不幸になる行動を止めないのは、
「優しさ」ではないのです。
上記の例で言えば、
・関係者に連絡してから休む
・勤務時間を短くできないか相談する
・病院に行ってから出勤する
など色々な選択肢があります。
これらを検討する方が「優しい」のです。
にもかかわらず、
「優しさ」を勘違いしている人は、
こうした細かい区別ができていません。
そのため、「優しくしたら、
ダメ人間にならないか」と
見当違いな不安を抱えているのです。
ちなみに、このように物事の見方が
根本的にゆがんでしまっている人が、
自力でメンタル改善するのは困難です。
自分では自分の勘違いに気づけません。
専門家に指摘してもらえる環境に身を置かない限り、
一生苦労し続けることになるでしょう。