こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
ビジネスでは戦略や戦術という言葉が使われます。
戦略や戦術の、「戦」という漢字は仰々しくて、
「誰と戦うんだ?」と感じる人も多いでしょうが、
本当にそのとおりですよね(笑)。
私も、別に誰かと戦っているわけではありません。
まあ、ここでは通例としてわかりやすいので
戦略や戦術という表現を使っています。
戦略とは大局的で長期的なビジネスの進め方で、
戦術とは局地的で短期的なビジネスの進め方です。
それで、うまくいっていない経営者を見ると、
そのほとんどが「戦略」にフォーカスしていません。
「戦術」か、最悪の場合は戦術以下の「戦法」、
つまり具体的なテクニックにフォーカスしているのです。
ここで、重要なことなので覚えておいてください。
戦術が最高でも戦略がクソなら絶対に成功しませんし、
逆に戦略が最高なら戦術がクソでも成功します。
そして、戦法は戦局をほとんど左右しません。
ですので、戦術にフォーカスをしていたとしたら、
もっと大局的で長期的な視点を持ってくださいね。
……こう書くと、反論がある人もいるかもしれません(笑)。
戦術で戦局が変わる場合もあるだろう、と。
たとえば、織田軍と武田軍がぶつかった長篠の戦いでは、
織田軍が鉄砲という戦術を大々的に使用したことで、
武田軍を打ち負かしたではないか、と。
いいえ、私はそうは思いません。
なぜなら、長篠の戦いの通説の9割は間違っている、
という新しい学説が出ているからです。
この記事を読めばわかりますが、
織田軍の陣取りがうまくて武田軍の騎馬隊が機能せず、
これが勝敗の決め手になったと考えるほうが適切です。