こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
「お金の心理学」という講座には、
東大や京大などの偏差値の高い大学出身の参加者が
毎回必ず参加してきます。
そういった優秀な参加者にわりと多い悩みは
「器用貧乏コンプレックス」と私が呼んでいるものです。
優秀な参加者はもともと頭がいいだけに、
少し学ぶだけで人並み以上に何でも上手にできるので、
器用貧乏になる場合があるのです。
器用貧乏の何が問題だかわかります?
実は、優秀な人ほど、
何でも平均以上にできるがゆえに、
自分の強みが何か分からないことが多いのです。
あまり優秀ではなくて、
「俺には●●の仕事しかないんだ!」といった一本槍な人は
こういった悩みは持ちませんので。
その結果、優秀な人はどんな仕事をすればいいか悩み、
とりあえず「世間から評価される仕事」や
「高収入の仕事」を選んでしまうのです。
たとえば、誰でも知っている有名企業に就職する場合があります。
あるいは、外資系コンサルティングファームとか
投資銀行のような高収入な会社に就職することも多いです。
ですが、そういった職場で
「自分はどんな仕事をすればいいか?」という
質問の答えが見つかるとは限りません。
そこで、私がお勧めしているのは
世間の評価とか高収入を一旦わきにおくことです。
言い換えると、たとえ世間の評価がなくてもいいので、
たとえ収入が下がってもいいので、
自分がやりたいことをやってみるのです。
ビジネスって、結局のところ
自分が情熱を持てて、それがお金になるのであれば
それで何も問題ありません。
優秀な人ほど、大学時代の同級生などは
有名な企業に勤めたり高収入を得たりしますが、
周りに引っ張られないようにしましょう。
世間の評価や高収入を短期的に求めるよりも、
心からやりたいことをしてほしいと私は思います。
長期的に見れば、もともと優秀な人であれば、
たとえどんなビジネスをしようと
世間の評価や高収入は後からついてきますので。
自分の心にウソをついて
世間の評価や高収入だけを求めて働けば、
あなたの心はあなたに復讐してきます。
燃え尽き症候群やうつ、病気といった形で。