こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
昨日のメールマガジンを出してから、
このようなご返信がありました。
プラス思考に嘘な部分があったとしても、
私は「イメージトレーニング」は効果ありと
実感しているのですが、相馬さんはどう思いますか?
私の結論はこうです。
「何をイメージするかによって、良い場合と
悪い場合と両方あります」
イメージトレーニングとは、表現を変えると、
メンタルリハーサルとか、
フューチャーペーシングとか、
ビジュアライゼーションとか、
色々な呼び方で呼ばれますが、つまりは視覚化です。
そして、ここからが重要なのですが、
プラス思考のイメージトレーニングが
良いパフォーマンスを発揮するとは限らない、ということです。
これは、昨日もお伝えしたとおりで、リスク管理など、
100%の基準を求められるような非常に難しい仕事の場合、
ネガティブに考えた方がパフォーマンスが高くなります。
ですから、こういった仕事のイメージトレーニングをする際は
マイナス思考で視覚化した方がいいのです。
あるいは、目標設定の際も同様です。
自分が目標を達成したところを想像するだけでなく、
目標達成するまでの道のりは険しいところまで
マイナス思考で想像した方が良い結果を出せます。
例えば、水泳選手のマイケル・フェルプスは、
イメージトレーニングをする際、
「ゴーグルに水が入って、視界が悪くなる」
というアクシデントと、その時の対応策まで
しっかりとイメージトレーニングをしていました。
実際に、2008年の北京オリンピックにおける
200メートル バタフライの決勝レースでは、
彼のゴーグルに水が入ったそうです。
このレースの後、
「見えない状態で泳ぐのはどうでしたか?」
と記者から聞かれた際、フェルプスはこう答えました。
「全てイメージトレーニングの通りでしたよ」と。
このように、
どういうときに
プラス思考だと高いパフォーマンスが出せて、
どういうときに、
マイナス思考だと高いパフォーマンスが出るかを
しっかりと知っていないといけません。
イメージトレーニングとは、ただの道具だからです。