こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
先日、「クラゲ人間」について書きました。
(クラゲが海に流されるように、
情報に流されるだけの情報弱者を
「クラゲ人間」と私が呼んでいるという話でした。)
すると、読者の方から
意外と多くの返信をいただきました。
その1つを紹介します。
私もクラゲ人間に当てはまると思ったのですが どのようにクラゲ人間をやめたらいいのでしょうか? 「情報に流されないようにする」といっても、 自分で分厚い本を読む習慣もなく、 何から手をつけたらいいのかわかりません。 それとも、この思考がクラゲ人間なのでしょうか……?
ご返信ありがとうございます。
たしかに、クラゲ人間を卒業するのは、
ハードルが高く感じるかもしれません。
そこで今回は
少しずつクラゲ人間を卒業する道筋を紹介します。
私が思うに、クラゲ人間を卒業するには、
次の3つのステップを進む必要があります。
1.「自分がクラゲ人間であること」を自覚する
2.良質な情報に流される
3.泳ぐ力を身につける
順番に解説していきます。
1つ目は、「自覚」です。
そもそも「自分がクラゲ人間だ」と
わかっていない人は絶対に変われません。
ですから、自覚することが重要です。
たとえば「テレビの情報に流されていた」とか
「そういえば、YouTubeに影響されすぎかも」
などと我が身を振り返ってみてください。
「自分は質の低い情報に振り回される
クラゲ人間だった」と気付くのが第一歩です。
2つ目のステップは、
「良質な情報に流されること」です。
逆説的なのですが、クラゲ人間を卒業したいなら、
無理にクラゲ人間をやめなくてもかまいません。
最初はクラゲ人間のままでもいい。
いや、クラゲ人間でいたほうがいい。
なぜなら、人間の脳は急激な変化を嫌うからです。
もしクラゲ人間が「主体的に情報を得よう」と
いきなり専門書や論文に目を通そうとしたら
どうなると思いますか?
読むのがめんどうで続かずに
「自分はクラゲ人間から変われないんだ……」と
無力感を覚えるのが関の山でしょう。
そのため、ステップ2としては
「良質な情報に流される」のがおすすめです。
たとえば、専門知識のある人が
独自の切り口で伝える良質な情報を
楽しみながらチェックするのはいいでしょう。
そういった人に影響を受けているうちは
クラゲ人間にちがいありません。
それでも、良質な情報に流されるわけなので
クラゲ人間のまま生活が豊かになっていきます。
たとえるなら、汚い海を漂うクラゲが
キレイな海に移動するようなものです。
クラゲ人間のまま流される情報の質を上げるのです。
そして、クラゲ人間から卒業するための
3つ目のステップが「泳ぐ力を身につける」です。
ここで言う泳ぐ力とは、
「主体的に情報を取りにいくこと」を指します。
ステップ2で良質な情報に流されているうちに
泳ぐ力は自然と身についてきます。
たとえば、テレビやYouTubeなどの
低品質な情報のおかしさに気づくようになるでしょう。
あるいは、視点の高い物事の見方や考え方が
わかってくるかもしれません。
質の高い情報への好奇心がわいて、
知識を増やしたくなっていく場合もあります。
いずれにせよ、自然体で楽しみながら
情報が欲しくなってくるのです。
すると「クラゲ人間を卒業しなければ」
などと意識しなくても
気づくとクラゲ人間ではなくなっています。
私の周りの起業家などを見ていても
このステップ3にたどり着いた人は
自分らしく充実した人生を送っています。
健康的な生活をしつつ将来に備えて投資もしており、
お金や時間だけではなく、
心にも余裕を持つことができています。
子育てやパートナーシップも上手くいきやすいので、
ぜひあなたもステップ3を目指してみてください。
もっとも、人によってはステップ3ではなく、
ステップ2で満足するでしょう。
ステップ2であっても、それなりに
充実した生活ができるのでそれもいいかもしれません。
言い換えると、ステップ1以下はヤバい。
質の低い情報に流されると、
自分のビジネスが時代遅れになっても対応できずに
売上や収入が下がりがちです。
あるいは、知らずに有害なものを食べてしまい、
心身ともに不健康になる場合もある。
質の低い情報に流されるクラゲ人間は
本当に人生の質が下がります。
クラゲ人間の自覚がない場合は、
現状に危機感をもってほしい。