こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
自己啓発の世界では、
アファメーションの重要性がよく語られます。
アファメーションは、少しずつ名前を変えて、
いたるところで重要性が提唱されていますね。
※ナポレオン・ヒルは深層自己説得と言い、
アンソニー・ロビンズはインカンテーションと言い、
それぞれが自分独自の内容に見せようとしています。
興味深いのは、アファメーションに関する
ウォータールー大学の研究結果です。
ご参考:Positive Self-Statements(英語)
自己肯定感が高い被験者と、低い被験者を集め、
「私は魅力的な人間です」というアファメーションを
言い続けてもらったんですね。
すると、もともと自己肯定感が高い参加者だけは、
自己肯定感が少しだけ高くなるようです。
ですが、このプラスの効果は限られた程度のようです。
一方で、自己肯定感が低い人がアファメーションをすると
自己肯定感が下がってしまうことがわかりました。
つまり、アファメーションは
自己肯定感が高い人にとっては効果が限定的で、
低い人にとってはさらに下げる材料なのです。
ですから、自己啓発の業界にだまされて、
変なアファメーションを使っているなら要注意です。
そして、アファメーションの重要性を
説いている先生がいたとしたら、
その人から話を聞く必要はありません。
ちなみに、私の講座「お金の心理学」で
お伝えしているアファメーションは
普通の方法とはかなりちがいます。
肯定的な宣言をするのではなく、
認知行動療法のための手段なんですね。