こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
数年前、あるマーケターと話していたのですが、
その人が当時「ネットワーク外部性」を知らなかったので
私は非常に驚きました。
「ネットワーク外部性」は、正確にいうと
「ネットワーク外部性による効果」といって、
マーケターなら必須の知識です。
なぜなら、大量の顧客に売るときには
この「ネットワーク外部性」を使った方が
ラクに売れるからです。
ネットワーク外部性とは、
顧客数や利用者数が増えれば増えるほど、
顧客にとってのメリットが増える現象です。
具体例としては、FacebookなどのSNSですね。
SNSの利用者数が増えれば増えるほど
連絡をしやすくなって便利になるので、
利用者にとってメリットが増えます。
あるいは、電話やFAXなども同様で、
利用者が増えれば増えるほど便利になるので、
顧客は退会しにくくなります。
また、マイクロソフトなども
このネットワーク外部性を一部使って
ビジネスモデルを設計していますね。
Word、Excelを使う人が増えれば増えるほど、
ファイルのやり取りが便利になり、
利用者にとってのメリットが増えます。
そして、世の中の成功しているIT企業の多くは、
このネットワーク外部性を使っていることに
あなたも気づくと思います。
Amazon、Uber、Airbnb、PayPalなど、
ネットワーク外部性が働くプラットフォームを
作った企業ばかりです。
日本でも、メルカリなどが
このネットワーク外部性を使っていますね。
ちなみに、ネットワーク外部性は
通販ビジネスには働きません。
たとえば、化粧品の通販をしているとして、
その顧客数がいくら増えても、
他の顧客のメリットはほとんど増えないからです。
このネットワーク外部性を使ったプラットフォームは
通販ビジネスとか協会ビジネスなどをはるかに超える
世界最強のビジネスモデルの1つです。
ですので、これを知らないマーケターは
モグリだと思ってください(笑)。