こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
「相馬さんが尊敬するマーケターって誰ですか?」
と聞かれることがあります。
10年前なら「経営コンサルタントの神田昌典さんです」と
答えていたのですが、今はちょっと違うのです。
神田さんが、実践の場を離れているからです。
それで、ここしばらくは
尊敬するマーケターはいなかったのですが、
最近「これは!」という人が出てきました!
それが、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の
V字復活の立役者である森岡毅(もりおか・つよし)さん。
私が思うに、ジェイ・エイブラハムとか、
ダン・ケネディとか、リッチ・シェフレンをはるかに超える
ここ10年間で現れた日本人最強のマーケターですね。
森岡さんを有名にしたのは、三部作の本です。
処女作
『USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?』
2作目
『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方』
3作目
『確率思考の戦略論』
とくに3作目は圧巻で、
マーケティングに興味がある人なら必読です。
このレベルの本は、10年に1冊あるかないか。
ここ数年、マーケティング書を読んでいても
感動することはまったくなかったのですが、
この3作目だけは違いました!
マーケティングの高みを見せてくれ、
「ああ、マーケティングっていいものだな」と
インスピレーションをもらいました。
例えば、ダン・ケネディというコンサルタントは
「ニッチ・イン・リッチ」と言います。
これは、「ニッチに絞り込めば、リッチになれる」
という意味なのですが、これがウソだということは
論理的に考えれば頭の良い人ならすぐに分かりますよね。
森岡さんの3作目の『確率思考の戦略論』には
このような記述があります(65ページ)。
消費者を区切ってターゲティングをすることは、
Mを増やすためであって、決して自社ブランドの
Mを狭めるためではないのです。
※Mとは「自社ブランドへの1人当たりの投票数」のこと
(中略)
自社ブランドの市場全体における魅力度(プリファレンス)を拡大するのが目的であって、
ターゲティングはそのための1つの手段に過ぎないのです。
三部作の3冊目は、頭のいいマーケターには
ぜひ読んでいただきたい!
私は遊園地が基本的に嫌いですが、
この三部作を読んで、マーケティングの勉強のために
わざわざUSJまで行ったくらい影響を受けました(笑)。
コメント
相馬 様
こんにちは
確率思考の戦略論 読ませていただきました。
内容が濃く、数学の数式がわからずとも、
言わんとすることが、わかりました。
おもしろく、一気に読破、他の2冊も
あたってみます。