こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
私は昔、とにかく自己肯定感が低い人間だったので、
権威や肩書、実績といった「アクセサリー」を
身につけようと必死でした。
今思い起こすと、起業をした動機の1つも
私の場合は「名をあげよう」というものでした。
実績を出すことで、周りの人から、
「ひとかどの人間」だと思われたかったのです。
マズローの欲求5段階説で言えば、
「一番上」の自己実現の欲求から
満たそうとしていました。
ですが、これは良くないやり方ですね。
幸せに目標達成をするためには、
マズローの「一番下の欲求」から順に満たしていくことが
とても大切だからです。
良くない例として有名なのは、画家のゴッホ。
ゴッホは、非常に貧しい生活をしながら
画家としての活動をほそぼそとしましたが、
ほとんど絵が売れなかったことは有名です。
社会から認められることはなく、
自分の耳たぶを切り落とすという奇行や
服毒自殺を繰り返します。
最後は拳銃で自殺。
その灰色の人生を終えました。
そして……私の講座の参加者にも、
ゴッホと似た生き方をしている人が来ることがあります。
睡眠時間を削り、美味しいものも食べず、
家族や友達からの遊びの誘いも断り、
結果を出すために異常な努力をし続ける人。
こういう人もまた、ゴッホと同じく
マズローの欲求5段階説の一番上、
自己実現の欲求から満たそうとしているのです。
私は、そういう人に対しては
下の欲求から順番に満たすことを勧めています。
・効率とか費用対効果を考えず、
自分が食べたいものや美味しいものを食べる
・休日などは目覚まし時計もかけずに
(二度寝などもして)眠りたいだけ眠ってみる
・親友からの誘いは、それが自分の目指す結果と関係なくても、
できる限り受けて、その時間を心から楽しむ
上の3つは、生理的欲求や親和の欲求ですが、
このように下から満たしいくのです。
上から満たしていくと、目標達成したとしても、
健康状態はガタガタで、友達や恋人もいなくて孤独なので、
あまりにも辛くて自殺したくなります。
自己実現をするのは、一番最後でいいのです。
いや、一番最後がいいのです。