こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
先日、私の講座の参加者と話をしたのですが
興味深いことに気づきました。
その参加者のご両親はかなりの高齢で
そろそろ介護が必要とのことだったのですが……
その参加者は自己肯定感が低く、
「両親の介護は、私がしなければいけない」と
思い込んでいたのです。
これって、日本人に極めて多いのですが
自己肯定感が低い人の典型的な特徴なんですよね。
欧米では「20歳を過ぎたら大人」ですから、
子どもが親の面倒を見る必要はありませんし、
その逆もしかりです。
しかし、自己肯定感が低い人ほど
親ばなれ・子ばなれをできないのです。
その結果、20歳を過ぎたニートの子どもの面倒を
いつまでも親が見るといったことをするのです。
これって、
「自分よりも大きなカッコウの子に
せっせと餌を与えるムクドリの親」
のごとく恐ろしい光景なんですよ、
心理学の専門家から見ると。
あるいは、逆に高齢の両親の介護を
けなげに子どもがするのも同様です。
私からすると「蚊に寄生するマラリア」のごとく
恐ろしい状態に感じます。
このように、
「親ばなれ・子ばなれしないことが当たり前」
と思っている人は多いのですが、
それは自己肯定感が低いメンヘラの特徴です。
いや……それどころか、
親ばなれ・子ばなれしないことを
むしろ推奨する空気さえ日本にはある。
20歳を過ぎたのに実家にパラサイトしている
ニートの面倒を見ている親は
「けなげな人」として賞賛されることがあります。
また、高齢の両親の介護をしないと
「あの人は薄情な人」と批判されることがあります。
さて、ここまで読めば、
頭のいいあなたなら気づくと思います。
親の自己肯定感が低くて過保護・過干渉なので
子どもがずっとニートなわけです。
また、子どもの自己肯定感が低くて
「自分の人生を生きるよりも、親の面倒を見るべき」
と自己犠牲をしているのが問題なのです。
「なんとなく、家族の面倒を見ないと罪悪感がある」とか、
「家族の面倒を見ないなんて、ありえない」といった
価値観を持っている場合、気をつけてくださいね。
そういう人ほど親の介護をしていない他人を見て
怒りや嫉妬を覚える傾向があるのですが、
おかしいのは自分のメンタルだと気づいてください。
今日の内容を読んで、納得できない人ほど
自己肯定感が低く、メンタルが病んでいると
断言できます。