こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
一昨日、久しぶりに一般公開の場で話してきました。
すると……
そこに参加できなかった人から
色々なご要望やご質問をいただいたのです。
「収録した音声の一部を公開してくれませんか」とか。
「参加できないのですが、お金を払うので
収録した音声をいただけませんか?」とか。
「どんな内容を話したのか教えてください」とか。
結論から申し上げると、回答はすべてノーです。
まず、今回の公開収録の音声ですが、
一般公開しないことはお伝えしたとおりです。
また、そもそも公開収録をしている理由は
参加者の声を生で聞くためだったので、
参加されないと元も子もないのです。
それで、最後のご要望の、
「内容を教えて欲しい」ということですが、
これは不可能です。
なぜなら、2時間もかけて話した内容を
たかだか1,000字程度のメールマガジンにまとめると
重要な部分がゴッソリと抜け落ちるからです。
そして、一番恐ろしいことは
ゴッソリ抜け落ちた情報を、
読者が自分なりの解釈で理解してしまうのです。
結局のところ、公開収録の場で話したことを
たった一言で要約するなら
「メタ認知することの大切さ」に尽きます。
しかし、私や山本さんのメタ認知の解釈と、
公開収録の参加者にとってのメタ認知の解釈が
かなり大きく乖離していました。
そこで、質疑応答と対話を繰り返すことで
その乖離を埋めていく時間だったのです。
2時間かけてやったのはこれだけで、
それ以外のすべては枝葉でした。
だのに、この2時間の内容を私がまとめて
「メタ認知は大切ですよ」と要約してしまうと
それを読んだ人はどう感じると思いますか?
「ああー、知ってる、知ってるー!
メタ認知って大切だよねーーーー!
でも、私はかなりメタ認知できてるよー!」
とその人のメタ認知の解釈で
適当に理解して終わりなんですよね。
わかりますか?
これが本質を継承する際の問題なのです。
本質を要約をして伝えてしまうと
読者は自分なりの解釈で理解をしようとします。
しからば、本質を継承する人と
継承される人の間にある乖離は
まったく埋まらないのです。
それゆえ、継承される人は絶対に結果は出ません。
ですので、本質的な要素ほど
対話や直接のフィードバックを通して
長い時間をかけて継承しないといけないのです。