こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
昨日のブログは、
非常にマニアックな内容でしたが、
意外と多くのご返信を頂きました。
ありがとうございます。
さて、以前私は、直感は意外と正しいので
信用したほうがいい、ということを書きました。
ご参考: 『ひらめきと直感』
実は、将棋の名人など、私たちは直感を使うとき、
論理の大脳ではなく、小脳を使っています。
このとき、将棋の名人は、
どうやって最善の手を見つけているのでしょうか?
一手先や二手先を読んで、
最善の手を見つけるだけなら、
論理的にゆっくり考えても答えを出せるでしょう。
打ち手の組み合わせはそんなに多くないからです。
しかし、十手先や二十手先など、
ずっと先を読むとなると、
打ち手の組み合わせは幾何級数的に増えていきます。
こうなると、とても論理の大脳の、
ゆっくりとした思考スピードでは追いつけません。
将棋では、持ち時間をオーバーしてしまうでしょう。
そこで、将棋の名人は、
スピードが遅い、大脳を使った論理的思考だけではなく、
スピードが速い、小脳を使った直感にも頼ります。
直感の場合、論理の脳を使っていないので、
なぜ、その手が正しいのか、
論理的な説明はできないのですが、
「なんとなく、この手が最善な気がする」
と瞬間的に感じることができるのです。
※ただ、直感というのはいつも必ず正しいわけではなく、
間違いやすいケースがあることも分かっています。
その1つが、以前ご紹介した、
「こんな簡単なこと、自分にもすぐできるだろう」
という、自信過剰バイアスですね。
自分の脳のパフォーマンスを上げるためには
普段は直感に頼りつつ、直感が間違いやすいケースの時だけは
論理を頼る、ということが大事になります。