こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
告白しますと、私は昔から器用貧乏なタイプでした。
あくまで二流~三流レベルですが、
何でもそこそこ出来てしまうのです。
・ホームページやWordpressの作成
・コピーライティング
・動画の編集
・セミナー講師
・対面営業
・テレアポ、電話マーケティング
・DMやチラシの作成
などなど。
これは自慢ではなく、
むしろ恥ずかしい過去の話なのです。(笑)
なぜなら、起業をしてかなりの期間、全く軌道に乗らず、
お金になりそうなものなら何でもやって
食いつないできた、ということの証明だからです。
本当に、本当に、お金に困ったこともありました。
財布の中を見てもスッカラカンで、
食事代さえない時代もありました。
お札も、小銭もないのです。
そんなとき、私が見つけたのは、
引き出しに入っていた、
たった1枚の千円の全国百貨店共通の商品券。
これでどうやってご飯を食べようかと考えたわけです。
こんなことを、昔、百貨店で働いていた人間が言うのも
はばかられるのですが、
「百貨店のデパ地下のお惣菜は高い!」(苦笑)
ですよね?
私は食品売り場にいたこともありますから
もちろん、お惣菜の品質が非常に高いことは知っていますが、
同時に、その値段も知っています。(汗)
そこで、私が何をしたかというと……
その千円の商品券を金券ショップで
お金に変えてもらいました。
たしか、90%以上で変えてもらえたので、
900円ちょっとの臨時収入です。
そんな風に苦労をしながら、
色々なことで食いつないできたおかげで、
そこそこ何でもできるようになってしまいました。
怪我の功名ですが、
そのおかげで食いっぱぐれない自信があります。
もし仮に今やっているビジネスが
うまくいかなくなっても、すぐにまた違うことができる、
と思えるんですよね。
さて。
私は、今まで色々な経営者を見てきましたが、
こんなことを言われることがよくあります。
「相馬さん、今は確かにうまくいっているけれども、
将来、不測の事態が起きて、会社が傾いたらどうしよう……
そういった恐怖が襲ってくることがあるんです」と。
マーケティング・コンサルタントのダン・ケネディは
「ビジネスで最悪の数字は1である」
と言っています。
1つの広告だけに頼った経営、
1つの取引先だけにたよった経営、
1つの商品だけを扱った経営。
1つしかないのは、本当に危険です。
あるいは、こちらもマーケティング・コンサルタントの
ジェイ・エイブラハムは「パルテノン戦略」という名前で、
1つしか柱がないビジネスは危険だと言っています。
いずれにせよ、会社の売上のほとんどが、
1つの事業によって支えられているなら、
例えビジネスがうまく行っていてもそれは危険ですよね。
ビル・ゲイツはどんなにマイクロソフトが成功していても、
妄想症にかかったかのように常に不安を感じていた、
ということは有名です。
良い時でも悪い時でも警戒を怠らないことが、
優れた経営者が持つべきマインドセットというわけです。