こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
以前のこと、外資系の会社で働いていた女性から
こんなご相談をいただきました。
「私は人前で実績をアピールしたり、
目立ったりすることに対して、強い抵抗があるんです」と。
その女性はかなり優秀な女性で、
普通の男性の何倍もの年収をとっていました。
そこで私は疑問に思って、彼女に質問してみたのです。
「でも、あなたのように優秀な女性だと、
目立ちたくなくても、目立っていたんじゃないですか?」
すると、案の定、社内表彰を受けるときなどに
男性社員から「やっかみ」などを受けていたそうです。
この場合の「やっかみ」とは、
心理学的に言うと、女性差別の感情なんですよね。
つまり、「男性は女性よりも優位である」という
女性差別のパラダイムをくつがえす下克上として、
優秀な女性がいるのが気持ち悪いという感情なのです。
同様に、「アンチ勝間和代」のほとんどが男性なのも
これが理由です。
さて、日本という国は、人権団体や国連から
何度も女性差別について指摘されていますが、
かなりの女性差別大国です。
職場では、女性というだけで給与が低くなったり、
採用されにくかったりしますよね。
オフィスビルでは、女性のトイレが男性のトイレよりも
遠くにあることが多いですが、
このことをみんな見て見ぬふりをしています。
「差別する人ほどIQが低い」ことは以前も書きましたが、
私のメールマガジンの読者は頭が良い人が多いので
まあ、差別をする人は少ないと思いますが。
ご参考:差別する人ほど低IQ
私たち男性が指摘していかないと、こうした女性差別は
改善されないだろうなあと思っています……。
閑話休題。
心理学の話から少しそれてしまいましたので、
話を元に戻します。
「女性差別」のような、社会的な思い込みから
生まれてしまったトラウマというのは
なかなか改善がむずかしいのが本音です。
なぜなら、そのトラウマと同じような状況が
社会の中で何度も繰り返されてしまうからです。
親子関係のトラウマであれば、
実家を離れて引っ越しするなどして距離を置けば、
それだけで少しは改善します。
日本の場合、男性優位主義者はいたるところにいるので
再トラウマが起こりやすいのです。