こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
面白いことに、私たち人間は、
幼少期の生活や、親からの育てられ方を
大人になっても引きずります。
例えば、幼少期に親が禁欲的であったり、親から、
「必要最低限のお金さえ有ればいいんだよ」と
我慢させられて育った子どもは、
大人になると、どうなると思いますか?
その答えは……
・高い収入が得られそうな仕事が目の前にあっても、
それを無視してしまう。それを嫌ってしまう。
・もし仮に高い収入が手に入ると、居心地が悪くなり、
そのお金をほとんど全部使ってしまう。
・会社の上司に「昇給させて欲しい」と言い出しにくい。
・自分でビジネスをしている場合、取引先やお客さんに、
高いお金を請求するのが怖いと感じる。
(場合によっては、値引き要求をすぐに飲んでしまう。)
ということが起こりがちです。
これは、「欲を出してはいけない」という
破壊的な価値観(お金のメンタルブロック)が原因です。
言い換えると、上記のような体験がある人の場合、
「欲を出してはいけない」という破壊的な価値観が
あると言えるでしょう。
興味深いですよね。
こういった破壊的な価値観って、
自分にあると自覚するだけではダメなのです。
※よくわからない自己啓発セミナーなどで、
「気づきがあれば、人生は変わる」みたいな
意味不明なことが言われますが、完全なウソです。
気づいたところで、上記のような体験が
無自覚のうちに繰り返されることでしょう。
そして、もし自覚できるようになったとしても、
上記のような破壊的なパターンが始まったら、
途中で止められないでしょう。
映画館で、ホラー映画を見始めて、
怖くなったけれども、途中で席を立てない人のように。
「ああ……またこの破壊的なパターンが
始まっちゃったよ。本当にうんざりだ……」
と自分で自覚しながらも、
そのパターンを自分で止められないのは、
本当に悪夢です。
「お金の心理学」では、その破壊的なパターンと
少しずつ付き合っていく方法をお伝えしています。
1.まず、破壊的なパターンに気づく
2.破壊的なパターンを途中で止められるようになる
3.破壊的なパターンに発生しそうな状況で、
未然にそれを避けることができる
この、「3」の状況まで行けたとしたら、
あなたは親から受けついだ破壊的な価値観の
アリジゴクを抜けだしたといえるでしょう。
「1」か「2」であれば、
あなたはまだ、アリジゴクの巣の中にいます。