こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
私の周りの起業家で、心の奥底にある劣等感から、
「何かを得るため」に頑張っている方がいます。
「大きな家があれば、家族がいれば、仕事の実績があれば、
英語が話せれば、年収が高ければ、体型が良ければ……
私は一人前になれる! 価値がある人間になれる!」
みたいな、自信のない、空虚な自分を埋めるための動機です。
こういう人って……弱くて、もろいですよね。
しかし、人生が変わるのは、何かを得た時ではないのです。
逆です。
「今まで得てきたものを、全て失っても、私は大丈夫!」
と心から思えたときに、人生が変わります。
私の知っている方で、昔、成功していた起業家なのですが、
「離婚して、借金を背負い、スタッフにも辞められてしまい、
私は全てを失いました……」
と言っていた方がいます。
違いますよね。
全てを失っても、本当の自信は失いません。
他の何かを所有することで、自信をつけていたとしたら、
それはもろくて、弱い自信です。
全てを失った、その起業家も、まさに今が正念場。
また、いつわりの自信を得るために、
何かを所有しようと頑張るのか?
それとも、そんな空虚な自分を直視するのか?
彼が、どちらに進むかは分かりませんが、
願わくば、後者であってほしい。
前者であれば、今まで以上に
喪失の恐怖に襲われ続ける人生になりますから。
「何を失っても大丈夫」という自信ほど
自分の人生を照らしてくれるものはないのです。
私たちは、死ぬ瞬間に、どうせ全てを失うわけですし。