こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
以前、私は、「ワインを1,000万円以上飲んだ」
と言っているお金持ちに会いました。
そのお金持ちいわく、
「本当に美味しいワインに出会うと涙が出る」と。
私はこれを聞いた時に、「くだらない」と感じました。
残念ながら、世の中のワイン専門家でさえ
ワインの味なんて分かっていない、
ということを知らないのでしょうね。
昔、ワイン評論家のロビン・ゴールドスタインが、
500人以上に対して、523種類のワインの
目隠し試飲テストをしました。
その結果はどうだったか?
本当に悲惨なものでした。(苦笑)
なんと、ソムリエやワイン醸造者ですら、
ラベルがないとワインの味が分からない、
という事実が明らかになってしまいました。
ワインの味を覚えているのがワイン専門家なのではなく、
ワインのラベルを覚えているのがワイン専門家、
ということですね。
ワインの味なんて、目隠ししたら、誰も分かりません。
「ワインを1,000万円以上飲んだ」というのは
要は、自己顕示欲を満たしていただけだ、
と私は言いたいのです。
今日の話は、ワインをビジネスにしている人からしたら
かなり不愉快だったと思います。
ですが、すべてのビジネスというのは
常に第三者からの批判にさらされるものですから、
しっかりと向き合ってもらいたいと思っています。
「誰もワインの味は分からない」ということを
裏付けるデータは、今後どんどん出てくるでしょうから。