こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
さて、私が信じていることとして、
先生が言われてはいけないのは
「あの●●先生だから、できた(できる)んでしょ」
という言葉です。
なぜなら、この言葉の裏側にあるメッセージは、
「でも、私には無理です……」
だからです。
この自信喪失状態になってしまった時点で、
生徒は、もうすでに結果を出すことを諦め、
思考停止になっているからです。
その状態の生徒に、何回も
「あなたはできる!」
と先生が言ったところで、意味がないでしょう。
つまり、先生が
・自分の実績を生徒に自慢することと、
・生徒に「あなたはできる!」と言うことは、
多くの場合において、正反対なのです。
前者は生徒の自信を奪い、
後者は生徒に自信を与える、
典型的なマッチポンプですね。
※マッチポンプというのは和製英語で、
「マッチで自ら火事を起こし、それを自らポンプで消す」
という自作自演のことです。
つまり、問題を自分で作って、
自分でその問題を解決しているだけなのです。
ところで、前回のブログで、
一部の読者には「依存が悪」であるかのように
伝わってしまったので補足しておきます。
私は、人生においては、
依存が必要なステージもあると考えています。
例えば、まだ自転車に乗れない幼稚園児が
自転車の練習をするときに、
支えてくれる親を頼るようなものです。
初めは依存をしても、
最終的に自立すれば問題ありません。
ただ、私がセミナー業界を見ていて感じるのは、
もう自立できるはずの状態の参加者から
離れられないセミナー講師です。
・カウンセラーが、つながりの欲求を感じたいがために、
クライアントを依存状態にしているケースや、
・セミナー講師が、自己顕示欲を満たしたいがために、
参加者の自信を奪っているケースや、
・コンサルタントが、お金を欲しいがために、
クライアントに継続の顧問契約をしているケースです。
つまり、子離れできないバカ親と同じで、
人間関係への依存状態なのです。
特に、日本人はこの傾向が強く、
セミナー業界でも、同じパターンが出ているのです。
この場合、先生も、生徒も、
「そろそろ離れる時が来た」と認識して、
お礼を言って、離れるようにしましょう。