こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
世の中を見ていて思うのですが、
何かしらのサービス提供者の思惑に
振り回され過ぎている人が多くいます。
一例をあげると、結婚相談所のアドバイスを
鵜呑みにして、好きでもない人と婚約して
不幸になってしまう人などですね。
こういった目に遭わないために
あなたが何かのサービスを使うときに、
ぜひ気をつけてほしいことがあります。
それは、「サービス提供者の目標やKPIを見抜くこと」です。
ご存知かもしれませんが、KPIとは、
「重要経営指標」を指すマーケティング用語です。
簡単に言い換えると、
「目標達成のために追いかける数値」だと言えます。
たとえば、多くの結婚相談所のKPIは、
「結婚した男女の数」でしょう。
つまり、結婚相談所の運営者は、
「お客さんのうち、何組が結婚できたか?」
という数値を追いかけているわけです。
そして、1組でも多く入籍させようとします。
なぜなら、多くの男女を結婚させれば、
それだけ結婚相談所の実績は増え、
評判が良くなり、売上が増えていくからです。
結婚相談所は「結婚成功率◯◯%!」とか
「なんと●●組もの男女が結婚!」
などと言えるようにしたいのです。
言い換えると、仮にその男女の相性が悪くて
数年後に離婚する結果になっても、
結婚相談所のKPIには関係ありません。
そのため、結婚相談所のアドバイスを鵜呑みにすると、
離婚する人生になることがあるのです。
これと似た現象は、
多くのセミナーや講座でも起こります。
マーケティングのセミナーであれば、
「参加者が講座期間中に出した売上」が
よくKPIになるでしょう。
「参加者の売上が増えたこと」が
対外的にアピールしやすい実績になるからです。
その結果、現実の参加者が、ストレスまみれだったり、
不眠不休の作業で疲弊したりしていても、
ほとんどのセミナーの運営側は考慮してくれません。
こういった目標やKPIのちがいによる問題は、
ある程度は仕方がない側面もあります。
あなたとサービス提供者の目標やKPIが
完全に一致する方が稀だからです。
重要なのは、目標やKPIのちがいを
客観的に認識しておくことだと言えます。
そして、サービス提供者のやり方に対して
必要に応じてあなたが断ることです。
「たしかに婚約はできそうですが、
私が望む結婚はこういったやり方ではないんです」
「集客はできると思いますが、
この方法を使うのはやめておきます」
と。
そして、できれば自分の望むやり方に調整し、
できなければスパッとそのサービスから離れて、
損切りしてしまいましょう。
こういった冷静な判断ができないと、
色々なサービス提供者の目標やKPIに
振り回される人生になってしまいます。
サービスに申し込む前に
「この事業者の目標やKPIは何か?」
と確認してみてください。
ちなみに、私は多くの講座をしていますが、
「参加者が自分らしく結果を出し続けること」が
目標です。
そして、その目標につながるKPIを設定しています。
間違っても、参加者の講座期間中の売上を
KPIにすることはありません。
こうした方針で運営していると、
参加者の実績を大きく見せられないので、
集客の難易度は高くなってしまいます。
しかし、その苦労をしてでも、
参加者に本当に人生を変えてほしいのです。