こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
以前、自己啓発の裏側について
ブログで書いた時に、
「自己啓発って、カルトみたいですね」
というご意見をメールで頂きました。
ご参考:自己啓発の5つの嘘
そう、自己啓発はカルトなのです。
カルトというのが少数派、
カルチャーというのが多数派ですよね。
余談ですが、カルトとカルチャーというのは
もともとは同じ語源の「colore」
(ラテン語で「耕す」を意味)です。
それが、正反対の意味に使われているというのは
非常に興味深いですよね。
さて、カルトとカルチャーの違いを
作り出しているものは何かというと
それは、「世論」です。
世論が正しいと信じているものはカルチャーで、
間違っていると信じているものがカルトになるのです。
例をあげましょう。
人類史、とくに西洋の歴史において、
カルチャーは「キリスト教」でした。
それに対して、カルトは「科学」でした。
いくら、科学者のガリレオ・ガリレイが
「地球が動いている」と言ったとしても、
当時の世論は、キリスト教
(が支持していた「天動説」が正しい)
となっていましたから、
ガリレオ・ガリレイはカルトだったのです。
しかし、科学が発展してくるとともに、
世論が科学の味方になりました。
それは、例えば、キリスト教が
ペスト(黒死病)を封じ込めるために
魔女狩りをしたけれども効果がなかったりして、
徐々に信頼を失っていった一方で、
北里柴三郎が、ペストの病原菌を発見して、
キリスト教では解決できない問題を科学が解決していって、
科学が徐々に信頼を得てきたからです。
ですので、この数百年間で、
ようやく科学がカルチャーになったのです。
わかりますか?
自己啓発がカルトである理由は
本やセミナーのとおりに行動しても結果が出ないため、
世論からの信頼を得られないからです。
だから、自己啓発はカルトの枠から抜け出せないのです。
逆に言うと、心理学でないと
カルチャーになりえないのです。
カルトが常に間違っているとは限りませんが、
それは時代がやがて証明してくれるでしょう。
だからこそ、私がやりたいのは、
真実を白日のもとに晒すことなのです。