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ショートケーキを発明した企業は?

ビジネス

2025年12月25日

相馬一進


こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。


今回から、
「なぜ業界2位に転落? 不二家がダメ経営」
というシリーズ形式の記事を書きます。


さて、不二家と言えば、ペコちゃんですよね?


この、ペコちゃんで有名な不二家ですが、
創業したのは1910年で、100年以上も前です。 


予想以上に古くないですか?


そして、不二家の売上は、
2020年まではケーキ屋チェーン業界で1位でした。


しかし、数多くの経営ミスによって、
2021年にシャトレーゼに売上で抜かれ、
業界2位に転落したのです。


なぜだか、わかりますか?


「不二家が不祥事を起こしたからでしょ!」
と思うかもしれません。


たしかに、それもあります。


ですが、不二家はそれよりももっと重大な
経営ミスを2つしているんです。


その証拠に、不祥事から18年経った今でも、
不二家はシャトレーゼに売上で引き離され続けています。


1店舗あたりの売上において、
今では不二家はシャトレーゼの1/4しかありません!


もうフルボッコでしょ!


この2つの経営ミスに気づかない限り、
不二家は今後も転落していくでしょう。


私が過去に7000人以上の起業家を
指導した経験からも断言できますが、
不二家のような経営は、絶対に失敗します。


あなたも、知らず知らずのうちに
不二家と同じ轍を踏んでいるかもしれません。


だとしたら、怖くないですか?


このシリーズを読めば、
絶対やってはいけない不二家のしくじりがわかり、
反面教師になります。


さらに、もしあなたの会社が
シャトレーゼのように後発だったとしても、
先発企業を追い抜く方法も学べます。


ですので、ぜひ最後まで読んでください。

 

 

=======================

『 なぜ業界2位に転落? 不二家がダメ経営
(第1回目)』
 ショートケーキを発明した企業は?

=======================


まず不二家の輝かしい歴史を見ていきましょう。


不二家は藤井林右衛門(ふじいりんえもん)が
創業したケーキ屋から始まりました。


「なんか、すげー古そうな名前!w」
と思いませんか?


実際古くて、創業は1910年です。


これは、冒頭でも触れましたね。


そして、不二家の社名には2つの由来があります。


1つ目は藤井林右衛門の「ふじ」という単語で、
もう1つが日本のシンボルである富士山の
「ふじ」です。


その「ふじ」に「不二」という漢字を当てました。


なぜか、わかりますか?


それは、「2つとない存在の会社にしたい」という
願いを込めたからだそうです。


ちょっと、かっこよくないですか?


実際、創業当時の不二家は
2つとない存在の会社だったと思います。


例をあげましょう。


もし、あなたが
「ケーキの絵を紙に描いてください」と言われたら、
どんなケーキを描きますか?


ショートケーキでしょ?


100人いたら、101人が
苺のショートケーキの絵を描くと思いますw


はい、私もそうです。


スマホのLINEアプリでも、「ケーキ」と入力すると
ショートケーキのスタンプが表示されますよね。


それくらい、「ケーキと言えばショートケーキ」
というイメージが強いです。

 

では、クイズです。


このショートケーキを
最初に大々的に販売した企業がどこかわかりますか?


そうです、不二家なんです。


簡単すぎる問題でしたね。


でも、
すごくないですか?


だって、1910年のことなので、
100年以上前ですよ!


当時の日本には、
ケーキを食べるという文化がほぼありませんでした。


それなのに、
不二家はショートケーキを販売したんです。


アフリカにいる裸足の原住民に、
スニーカーを売り込むようなものですw


最初は売れなくて大変だったそうですが、
軌道に乗せたのです。


あ、雑学ですが、「ショートケーキって日本だけ」
ってあなたは知っていますか?


正確には、海外にもショートケーキは
あるにはあるのですが、日本のショートケーキとは
まったくの別物です。


たとえば、アメリカのショートケーキは
ビスケットを土台に使うことが多いです。


土台がスポンジと生クリームの、
日本式のショートケーキは不二家が発明したんです。


「不二家って、あまり興味なかったけれど、
意外にすごいじゃん!」と思いませんか? 


だって、
日本式のショートケーキを発明しただけでなく、
ショートケーキを食べるという文化を
作った会社だからです。

 

次のクイズです。


私たちがクリスマスに食べるものはなんですか?


「七面鳥の丸焼き」とか、
かっこつけないでくださいねw 


クリスマスケーキですよね。


まあ、チキンを食べる人もいるとは思いますが、
一番多いのはクリスマスケーキだと思います。


このクリスマスケーキも、1910年の創業当初から
不二家が販売し続けてきたものです。


当時の日本では、
クリスマスは一部でしか祝われておらず、
クリスマスケーキも一般的ではありませんでした。


だって、当時のキリスト教はどちらかというと
迫害や差別の対象だったからです。


それなのに、クリスマスケーキを売るって、
ぶっ飛んでいますよね。


ここでまた、雑学です。


あなたは「クリスマスの日にケーキを食べるのも
日本だけ」って知っていますか?


たとえばアメリカでは、
クリスマスの日に食べるのは何でしょうか? 


そうです、七面鳥の丸焼きなどです。


今度こそ、七面鳥の丸焼きが正解ですw


たしかに、ドイツでは「シュトーレン」という
クリスマスケーキを作ることはあります。


シュトーレンって知っていますか?


これはカッチカチのケーキですが、
もともとただの保存食なんです。


そして、作る時期も12月の上旬です。


クリスマスの日に切り分けて
みんなで食べるケーキではありません。


日本式のクリスマスケーキとは
まったくの別物ですよね。


わかりますか?


不二家は、クリスマスケーキを発明しただけでなく、
クリスマスをケーキで祝う文化を作った会社なんです。


もし、不二家がクリスマスケーキを
発明していなければ、私たちはクリスマスを
赤飯でお祝いしていたかもしれないのです。


さらに、私たちがよく食べている
シュークリームの普及に貢献したのも不二家です。


不二家は日本で初めてとなる、
カスタードクリームを詰めたシュークリームを
販売したとされています。


もし、不二家が存在しなければ、ショートケーキも、
クリスマスケーキも、シュークリームも、
今の日本に存在しなかったかもしれません。


コンビニスイーツも存在しなかった世界線です。


そう考えると本当に偉大な企業だと思いませんか?


創業当時の不二家は、
文字通り「2つとない存在の会社」だったのです。

 

さらに、1950年代になると、
不二家はケーキ屋事業だけでなく、
スーパーなどで売っているお菓子の製造にも参入します。


ケーキ屋とお菓子屋の二刀流です。


「ミルキーはママの味」で有名な、
あのミルキーを大ヒットさせたんです。


ミルキー、懐かしくないですか? 


昭和レトロな感じで美味しいですよね。


ミルキー以外だと、ホームパイとか
カントリーマアムも不二家のお菓子です。


ただ、お菓子の製造については
ここではこれ以上はあまり扱わずに、
ケーキ屋としての不二家に絞って説明します。

 

さて、1963年になると、
不二家はケーキ屋を出店するために
日本で初めてフランチャイズの仕組みを導入します。


「えっ、日本初のフランチャイズは不二家だったの?」
と思いませんか? 


はい、そうです。


正確には、1963年にフランチャイズを始めたのは
不二家と、掃除用具で有名なダスキンの2社とされています。


ともかく、個人経営のケーキ屋が主流だった時代に、
不二家は組織的な拡大戦略に出たんです。


その結果は、まさに破竹の勢い!


たった5年後の1968年には100店舗を達成します。


さらに、2006年にはなんと1,000店舗に迫る
巨大チェーンへと変貌を遂げたんです。


これは、まさに日本のビジネス史を塗り替える
快進撃と言えます。


だって、不二家の快進撃を見て、
「えっ、フランチャイズって、すごくない!?」と
日本の多くの企業が気づいたんですね。


セブン-イレブンも、マクドナルドも、吉野家も、
ケンタッキーも、みんな不二家のマネなんですよ。


不二家に遅れること10〜20年、
ようやくフランチャイズを導入し始めたんです。


やっぱり、不二家って、
偉大な企業でしょ? 


このままどんどんいくのでしょうか?


いいえ、ここが不二家のピークでした。


なぜなら、
やばい事件が起きたからです。


歴史に名を残す不祥事です。


そうです、食中毒の患者が出て、
消費期限切れの原材料を使い続けていたことが
露呈してしまったのです……。


これについては、今回説明すると長くなるので、
次回、紹介しますね。

 

では最後に、
今回の内容を少しまとめます。


不二家からビジネスを学びましょう。


不二家が大きく伸びた理由は2つあります。


1.革新的な商品を何度も何度も開発した


ショートケーキ、クリスマスケーキ、
シュークリームなどによって、
ケーキを食べるという文化を日本に浸透させました。


2.日本で初めてフランチャイズという
 「組織的な拡大戦略」を取り入れた


フランチャイズのおかげで、
日本中に不二家の店舗を展開できたのです。


セブン・イレブンも、マクドナルドも、
不二家の後追いなのです。


=======================


「なぜ業界2位に転落? 不二家がダメ経営」の
第1回目は以上です。


このシリーズでは、
ケーキ屋チェーン業界の老舗である不二家を例に、
ビジネスでやってはいけない2つのことを解説します。


ぜひ、次回も楽しみにしていてください。

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相馬一進【集客に特化した起業支援コンサルタント】 大学卒業後、松坂屋に入社する。その後、退社して起業するが、11業種で失敗。「起業成功のカギは集客にある」と悟り、企業の集客支援を始める。ダライ・ラマ14世や、スティーブン・R.コヴィー博士、リチャード・ブランソン、有森裕子などの講演会の集客を次々と成功させ、1億円超の売上を達成。現在は、起業や集客支援のセミナーを不定期で開催しており、クライアントは200業種以上。世界で上位2%のIQ所有者のみが入会できるMENSAの会員。

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