こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
基本的に、ビジネスで結果を出したかったら、
成功者の教えを真に受けてはいけません。
たとえば、自己啓発のコーチとして成功した
アンソニー・ロビンズという人物がいますよね。
彼はセミナーの参加者に「火渡りをしろ」と教えています。
「燃えた炭の上を裸足で歩く」というワークを
セミナーで実際にやらせているのです。
彼いわく、「火の上を歩くと恐怖を克服できる」とのこと。
「火渡りの体験で恐怖を克服すれば、
ビジネスでも恐怖なく行動できる」というのです。
言うまでもなく、これは眉唾(まゆつば)ものです。
火渡りの恐怖とビジネスの恐怖は
まるで関係ないので、当然ながら効果はありません。
また、この教えが論外なのは、
アンソニー・ロビンズ自身が
成功したきっかけとも無関係だからです。
※もちろん、ある行動で本人が結果を出したとしても、
他人にとって再現性があるとは限りません。
ただ、本人が成功したきっかけなら、
百歩譲って持論として話したい気持ちはわかるでしょう。
ところが、アンソニー・ロビンズの成功のきっかけは
火渡りと無関係です。
経歴を遡ればわかりますが、
彼の成功のきっかけはセールスでした。
アンソニー・ロビンズは17歳の頃に、
ジム・ローンという起業家の商品を
セールスパーソンとして売り歩きました。
また、その後はNLP(神経言語プログラミング)の
セミナーを売るようになっています。
興味深いのは、自身がNLPを学んでいる途中に
NLPのセミナーを売り始めたということです。
つまり、まだ勉強中の身のうちに
セールスをして人に教えるようになったのです。
このセールスのスキルが功を奏して
彼は大きな売上が立てられるようになりました。
実績も肩書もない状態から、経済的に成功していったのです。
最近では年間何十億円もの収入を得て、
アメリカでもっとも経済的に成功したコーチと呼ばれています。
もしセールスのスキルがなかったら、
学校を中退して学歴もなかった彼は、
未だにその日暮らしだったかもしれません。
さて、こうした経歴があるにもかかわらず、
アンソニー・ロビンズ自身が勧めるのは火渡りです(苦笑)。
あなたは、火渡りをしたら結果が出ると思いますか?
それとも、セールスしたら結果が出ると思いますか?
まあ、どのように捉えるのも自由です。
とはいえ、もしセールスだと思う場合は、
動画や本だけで学ぼうとするのではなく
結果につながる本質を学んでほしいと思います。
相馬一進