こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
前回、「クラゲ人間」について書きました。
クラゲが海に流されるように、
情報に流されるだけの情報弱者を
「クラゲ人間」と私が呼んでいるという話でした。
この話を聞いてあなたはどう感じましたか?
これは私の経験則なのですが、聡明な人ほど
「私もクラゲ人間かもしれないので
気をつけたいと思いました!」と言います。
逆にクラゲ人間ほど、
「世の中にはクラゲ人間が増えていると思いますが
自分はクラゲ人間ではありません」
と言いがちです(苦笑)。
ではなぜクラゲ人間ほどクラゲ人間の自覚がないのか?
それは、自分では主体的に情報を
選んでいる気になっているからでしょう。
たとえば、「私はテレビの情報に流されずに
YouTubeで情報をチェックしています」
という人がいます。
ですが、これは典型的なクラゲ人間ですよね。
なぜなら、YouTubeがおすすめする動画を見て
流されていることに変わりがないからです。
というのも、YouTubeにはレコメンド機能
(おすすめ動画が出てくる機能)がついています。
ほとんどの場合は、レコメンド機能で出てきた動画から
気になったものを再生して見るでしょう。
ですが、YouTubeのレコメンド機能は偏りがひどい。
まず、知ってのとおりYouTubeがおすすめしてくるのは
過去にあなたが見た動画に似たジャンルです。
つまり、あなたが過去に仮想通貨の動画を見ていたら、
仮想通貨の動画ばかりがおすすめに出てきます。
この時点でジャンルが偏って
情報に流されやすくなるわけです。
かなり古いデータですが、2016年時点において
「YouTubeには21億本以上の動画がある」と
Googleは発表しています(現在はもっと多い)。
それだけたくさんの動画があれば
有益な内容もあるはずですが、
実際にはあなたの前に出てきにくい。
また、再生数が伸びて
レコメンド機能に載りやすい動画には
内容にも偏りがあります。
以前、教育系のYouTuberの成功者から
「動画再生数を伸ばす秘訣」を
直接お聞きする機会が私はありました。
その方が動画のタイトルについて言っていたのは、
「伸びやすい動画は、ほぼ3パターンしかないんです」
ということでした。
その3つのパターンとは次のとおりです。
1.短期的快楽のある動画
例:「3分でわかる仮想通貨の基本」
2.衝撃の事実を伝える動画
例:「日本の学校の金融教育はすべて間違い!」
3.悲観的な内容の動画
例:「やってはいけない失敗する投資方法5選!」
ジャンルによっては例外がありますが、
教育系のYouTubeの動画についてだけ言えば、
たしかにこの3パターンが大半を占めているでしょう。
そのため、YouTubeを開くと
過去にあなたが見たジャンルであり、
なおかつこの3パターンの動画ばかりが出てくるのです。
言うなれば、このYouTubeの仕組みが
黒潮のような巨大な海流を作っています。
そして、視聴者はその巨大な海流に流されるだけの
クラゲになっているわけですね。
にもかかわらず、レコメンド機能で出てきた中から
見る動画を選んでいるので
「自分は流されていない」という気になっている。
選んでいると言っても、何十億とある動画のうち
せいぜい上位に出た十数本の中から
ピンときた動画を見ただけにもかかわらず。
これが無自覚のクラゲ人間です。
無自覚なクラゲ人間は、学んだ気になっているだけで
何も人生を変えることができません。
YouTubeで
「日本の学校の金融教育はすべて間違い!」
みたいな動画を見たところで何か得られますか?
こんな動画を見たところで
あなたがどう行動したらいいかはわからないはずです。
少なくとも、実際に人生を豊かにする本質では全くない。
あげくの果てには、
YouTubeの質の低い情報に流されて
投資で大損してしまう人もよくいます。
これは投資に限りません。
ビジネス、メンタル、人間関係など他の分野でも
質の低い情報に流されて
時間やお金をムダにしてしまう例が多い。
「無自覚のクラゲ人間だったかもしれない」
と思った場合は、ぜひ卒業してください。
だからこそ、ビジネス、健康、投資、料理、育児、
人間関係などの情報をお伝えする会員制サービスを
私はおこなっているのです。
主体的に情報を選べるようになると
自分らしく充実した人生をおくれるようになります。
少なくとも、私の周りでビジネスや投資で成功して、
自由な暮らしをしている方は
YouTubeの情報を頼りにはしていません(笑)。
さて、これだけ言ってもクラゲ人間を自覚できない人は
もう手に負えないね。