こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
あなたも知っていると思いますが、
価値観が古くて迷惑な人を「老害」と揶揄しますよね。
※年を取っている人のことを
老害と言うのではありません。
それで、残念な事実ですが、
何かの分野で優秀だった人物であっても、
後に老害になってしまうことはあるのです。
たとえば、万有引力の発見で有名な
アイザック・ニュートンも晩年は老害化していました。
一般的に天才科学者と言えば、俗世に興味がなく、
思考が柔軟そうなイメージがあるでしょう。
しかし、ニュートンは研究の功績や権利を巡って、
ライプニッツ、フック、フラムスティードなど
何人もの研究者と対立していました。
「あの発見は俺のものだ!」とケンカを繰り返していたのです。
また、科学のイメージとは裏腹に古典的な宗教を信じ、
晩年は錬金術にもハマっていたと言われます。
さらに、権力への執着も強かったようです。
造幣局長官や王立協会会長になったニュートンは、
年老いて職務を続けるのが難しくなっても
死ぬまでその座を他人に渡しませんでした。
まさに老害(苦笑)。
まあ、このように老害化してしまうのは、
ある意味で仕方がない面もあります。
なぜなら、何かの分野で卓越している人は、
性格や能力が尖っていることも多いからです。
協調性が低かったり、負けず嫌いだったり、
完璧主義だったりする場合が多いでしょう。
その尖った特徴がビジネスや研究などの
世の中のためになれば絶賛を受けます。
一方で、その特徴が社会に迷惑な方向に傾くと、
老害と呼ばれるようになるのです。
これはコインの裏表の関係なので、
ある程度は受け入れる必要がありますね。
とはいえ……。
自分自身はなるべく老害にならないように
心がけたほうがいいでしょう。
あなたが老害になると、
自分も周りの人も不幸になっていくからです。
老害へのなりやすさは、
心理学で言えば「開放性」や「自己変容型知性」
といった資質と関係しています。
そのため、こうした資質を伸ばせるように、
コツコツと努力をするのがおすすめです。
新しいものに触れる習慣を作ったり、
環境を変えたりする必要がありますね。
「開放性」や「自己変容型知性」については、
以下のような記事で書いたことがあります。
興味があれば、あわせて読んでみてください。
ご参考:赤ちゃんの老害
ご参考:知性が低い人の条件