こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
駆け出しの個人事業主や起業家が、
よくしがちな間違いがあります。
それは、「ビジネスの工程すべてを
マスターしようとすること」です。
つまり、ビジネスモデルの設計から、
商品開発、集客、セールス、顧客対応、
事務手続きまでを身につけようとするのです。
そして、「自分はまだまだセールスしかできません」
などと自己卑下していることがよくあります。
同時に、「商品開発のスキルもつけたい」などと、
夢見ているケースもあるでしょう。
今回は、そういった人に、
私から「絶望」と「希望」を突きつけたい。
まず、絶望的な話からお伝えします。
考えればわかると思いますがですが、
あらゆる人は、ビジネスのすべてを
一生かかってもマスターできません。
なぜなら、すべてのスキルを伸ばそうとしていたら、
寿命が何百年あっても足りないくらい
長い時間がかかるからです。
また、そもそも人間には遺伝的な個体差があります。
そのため、遺伝的な才能が必要な分野は、
何万時間も練習したところで、
凡人以下のパフォーマンスしか発揮できません。
とくに強みの反対は弱みになるので、
すべての才能が高くなることは、
原理的にありえないのです。
たとえば、外向的な人は内向的になれませんし、
逆もしかりですよね?
このように才能はトレードオフなのです。
ですから、「すべてをマスターはできない」
という現実を直視したほうがいい。
次に、希望のある事実をお伝えします。
それは、上記の前提があるこそ、
あなたは欠点を克服しないまま、
自然体で結果を出せるということです。
実際、世の中の起業家のほとんどは、
欠点だらけの状態で大きな結果を出しています。
私自身、細かい広告運用が不得意だったり、
共感力が低いので個別の顧客対応が苦手だったりと、
欠点が多くあります。
ですが、多くのチームメンバーと協力し合って、
継続的に売上を立てながら、
お客さんに感謝されるサービスを提供できています。
また、チームを作る前からも、
先輩の起業家に手伝っていただいたり、
外注スタッフにお願いしたりしていました。
もし、自分一人ですべてをやろうとしていたら、
ろくに結果は出ていなかったでしょう。
このように、人と人が協力し合って
価値をつくりあげていくのがビジネスです。
あなたも、「すべてを自分でやろう」
という考えを諦めて、他の人に上手く頼ってみてください。
ちなみに、こういった話を聞いてもなお
「自分ですべてできるようになりたい」
と感じるのは、劣等感の強い人でしょう。
劣等感の裏返しとして、スーパーヒーローのように
完璧な人間になりたがっているのです。
ですがどうあがいても、あなたが
スーパーヒーローにはなる日は来ません。
そういった人は、ビジネスというより心理学を学んで
メンタル改善をするのがおすすめですね。