こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
私は以前、とある会社にデータの分析を
お願いしたことがあります。
その会社では、優秀な大学を卒業した人が何人も働いていて、
業界では有名な会社の1つでした。
ですので、私はワクワクしていたのです。
「こういった会社に分析をお願いしたら、
どんな分析結果が出るのだろう」と。
もちろん、分析をするためには
かなりのボリュームのデータが必要ですが、
私の会社ではデータを普段から貯め続けていたため
幸いにして、それは問題ありませんでした。
それで、データを先方に渡して、その分析結果を待ちました。
そして、数週間後!
ついに、分析結果が上がってきたのです!!
「思いもよらぬ分析結果が出ますように!」
なんて思いながら分析レポートを読んでみると!
あまりにも当たり前の分析結果だったのです……。
読んでいて、冷や汗が出てきました(笑)。
私の会社では周知の事実になっていることを
まるで新種の生物を発見したかのように
レポートに書いていたのです。
その時に私は、これが失敗だったと悟りました。
ただ単に分析ができるだけの会社では
まともな分析はできないんですね。
なぜなら、データを分析をするためには
その分析の切り口として仮説を立てることが重要ですが、
私の業種のことをよく知らない人だと
仮説の精度がとても低いからです。
すでに知っていることを仮説にしてしまったり、
逆に間違っていることがすでにわかっていることを
確かめるための仮説を立ててしまったりするからです。
いずれにしても、よい分析をしてもらうには
分析技術だけでは不十分なのです。
その業界に対して深く理解していないと
ムダな分析になってしまうからです。