こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
私自身はあまりした経験がなかったのですが、
メンタルが不安定な人を見ていて
気づいたことがあります。
それは、「野生動物と自分を比較して
一喜一憂する人が一定数いるらしい」ということです。
たとえば、「野生動物でもつがいになれるのに、
自分は恋人がいないからダメだ」
などと、劣等感を覚える人がいます。
あるいは逆に、「野生動物は友達なんて作らないから
自分も友達がいなくていいんだ」などと、
孤独な自分を慰める人もいるようです。
他にも、以下のような野生動物との比較があります。
・「野生動物は自分でエサを用意するのに、
私は食べていけるほど稼げないから劣っている」
・「野生動物だって弱肉強食の世界で生きているから、
自分も人間社会で戦わないとダメだ」
・「野生動物は風呂に入らないから、
自分も不潔なままでいいんだ」
おそらくこういった人は、
「自然界は正しい世界だ」という前提で
物事をとらえているのでしょう。
過度な一般化かもしれませんが、
宗教やスピリチュアルが好きな人は、
この傾向が強いかもしれません。
神が創り出したというイメージがあるためか、
野生動物を神聖視しているのです。
ですが、「野生動物と人間の比較はナンセンスだ」
というのが私の考えです。
というのも野生動物って、「共食い」とか、
「リーダー格の猿が赤ちゃん猿を殺す」などの
人間社会では許容しがたい行動をしますよね?
一方で、「親猿が子猿を守る」とか、
「吸血コウモリが血を分け合う」といった、
人間が共感しやすい行動もしています。
つまり、人間から見て有害なことも
愛のある行動もどちらもしているので、
とくにあてにならないのです。
正しさの尺度には全くならない。
そのため「野生動物は野生動物、人間は人間」と
わけて考えたほうが良いでしょう。
あなたが結婚したいなら婚活をすればいいですし、
独身が好きならそれでいい。
あなたが一人で食べていけない状態なら、
国や家族に頼って良いですし、
ビジネスがしたいならすればいい。
わざわざ野生動物と比較して考える意味がありません。
自分や大切な人が幸せに生きられるように、
シンプルに考えてください。
こういった話を聞いても、メンタルが重症な場合は、
「他人や動物と自分を、どうしても比較してしまう」
と感じるかもしれません。
その場合は、エビデンスのある心理学を学んで、
コツコツとメンタル改善をする必要がありますね。
放置していても改善はしません。